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UPDATE|2022/12/21

とろサーモンが明かす結成21年“変化しない”ネタ作り&クリスマスに新ネタライブを開催する理由

とろサーモン 撮影:松山勇樹

『M-1グランプリ2017』で13代目王者に輝いたとろサーモン。来る12月23日(金)大阪、12月25日(日)に東京にて1年ぶりの単独ライブ「とろサーモン単独ライブ『MerryChrusimimas!!』」を開催する。2人からのクリスマスプレゼントである、オール新作のネタはどのような仕上がりなのか!? 今回ネタ作りや、あえてクリスマスに開催するこだわりを聞いた(前後編の前編)。

【写真】オール新ネタの単独ライブを開催するとろサーモン

──十数年に渡って毎年、単独ライブを開催していますが、お二人にとって単独ライブはどういう位置づけなんですか?

久保田 朝飯みたいな感覚じゃないですか。食べとかないといかんけど、別に食べなくてもいい。

村田 いやいや(笑)。食べようや。

久保田 この世界は競争社会だから、食べてるほうが体力あるし、そうすれば勝てるんじゃない? みたいなことですかね。

村田 まあ年に一度、やっておかないと物足らん感じもするしね。

──単独ライブに来る客層の変化はあります?

村田 年齢層は上がってきてるのかな。男性の方も結構来てくれますね。今年の単独ライブ『Merry Chrusimimas!!』はクリスマスということで、「夫婦で見に行きます」とか、「カップルで見に行きます」とか、「1人で苦しみます」とか、いろいろな人からのDMが届いてます。

──今までクリスマス開催ってあったんですか?

久保田 今回が初めてです。日本人ってクリスマスにカップルでラブホに行ったりしますけど、本当はちゃんとした意味があって。海外ではイエス・キリストの誕生日ということで、生命を与えられている意味、異文化コミュニティなどを、一から勉強するべきだということを、この単独ライブを通して訴えたいですね。

村田 そんな深い意味があったんや。

久保田 裏設定は聖母マリアです。クリスマスにちなんだネタもあるかもしれないですね。

──せっかくなので、お二人のクリスマスの思い出を聞かせていただけますか。

村田 あんまりないんですよね。クリスマスやから休みを取ろうとか、そういうことは芸人になってないですし。大体劇場に出たりしてますもんね。世間の人が休みの時は、こっちは稼働しますから。

久保田 クリスマスの思い出と言えば、昔、家に暖炉みたいなものがあったんですけど、そこの前で母が温かいシチューを作ってくれて。兄弟4人だったんですけど、ずっと貧しかったので、その日初めてシチューを出してくれたんです。母が木彫りで作ったお皿とスプーンで、そのシチューを食べたら、温かくて……めっちゃくちゃ不味かったですね。

村田 不味かったんかい! でも温かいは温かいんだ。

久保田 そう。温かくて不味い。

村田 温度あるほうが余計に不味く感じるからな。

久保田 結局シチューは全部、野良猫にあげた記憶があります。猫舌って言いますけど、温かいものも食べられるんだなって発見もあって。

村田 それで言うと、俺の親父が中華料理のコックやったんですけど、結構有名なコックで。友達の家ではチキン食うたり、ケンタ買うたりしてましたけど、うちの親父は家の裏にあった蜂の巣を取ってきて、それで中華料理みたいなものを作ってくれたんです。当時、僕は小学生でしたから、ゲテモノなんて食われへん。むちゃくちゃ気持ち悪かったし、むちゃくちゃ不味かったですね。

久保田 エピソードがないのはいいけど、俺の話に被せるのやめろよ!

村田 「ないのはええけど」ってなんやねん! なかったらあかんやろ。

久保田 最初にないって言ってたのに、なんで出してくるんだよ。キツいわ~。全部こっちに頼るんじゃなくて、自分で生み出せよ!

AUTHOR

猪口 貴裕


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