可愛さが売りのグラドルが多い中で、最近では珍しい大人の色気が魅力な点。さらに取材を通して見せる、丁寧で落ち着いた対応は、仕事を通しての関係者にも好まれるはずだ。風吹自身が憧れる小池栄子のように、グラビアシーンだけでなく今後化ける可能性を十分感じさせる。
テレビ出演の話も来ているといい、風吹にとってさらなる飛躍の年となりそうな2023年。グラビアでは「和室や古民家だったりで、着物とか浴衣とか花魁とか和装の撮影をしてみたいです」と艶っぽいものに挑戦したいと話す。
さらに来春公開の映画「私の卒業」プロジェクト第4期『18歳、つむぎます』にも出演が決定していることもあり、演技の勉強にも取り組んでいく。女優としても小池栄子を目標に、「将来的には大河ドラマに出たいです」と宣言した。
順風満帆に見える風吹だが、実は昨年9月に大きな変化があった。これまでは一般の仕事と兼業で行ってきたが、芸能の仕事に専念することを決めたのだ。
「もう1つの仕事を辞めるタイミングで、初めて両親にグラビアをやっていると伝えました」というが、風吹のグラビアの露出度はかなり高いため、両親が受けた衝撃は想像に余りある。
「最初は『何これ?』と言われましたね(笑)。でもきちんと話をして、今は理解して応援してくれています」
今は事務所に所属せずマネージャーと二人三脚で仕事に取り組んでいる風吹。注目度の高さゆえ複数の事務所からオファーもあったというが、すべて断っているという。
「企業に勤めていた際に、事務所に入るとスケジュール調整が大変だったのもあります。今はフリーでもありがたいことにお仕事をいただけていますし、現状に満足しているので、事務所に入る必要は今のところないかなと考えています」
安定した一般の企業から、不安定な芸能界への転身。ただ、ストレスを抱えるタイプではなく「ストレスとか悩みがないのが悩みなくらい」と豪語する強いハートの持ち主だけに、むしろ今の自分を楽しんでいる。
あくまで自由に、自分のやりたいように。スケール感の大きい風吹には、そのやり方があっているように感じる。グラビアというフィールドだけに止まらず自由に暴れ回り、その存在感を多くの人に見せてくれそうだ。
(取材・文/徳重龍徳)
▽風吹ケイ(ふぶき・けい)
1999年4月5日生まれ、大阪府出身。
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