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UPDATE|2023/01/19

森尾由美が考える家族に大切なこと「"気持ちを察してほしい"ではなく、言葉にすること」

ドラマ『三千円の使いかた』(東海テレビ)より

お金を通して人生や家族のあり方を考えるドラマ、「三千円の使いかた」。「このドラマを見て、お金も含めて将来について考えるようになった」、「節約についての意識が変わった」など注目を集めている。第3話では御厨美帆(葵わかな)の母・智子が健康診断の結果、子宮体がんのステージ1だと分かる。家族をまとめる立場である母親の病気が判明したことで、御厨家に動揺が走る…、というストーリー。そんな智子を演じるのは、「娘が二人という設定も、ウチとまったく一緒!」という森尾由美。そんな森尾に御厨智子という役のこと、そしてドラマについて聞いてみた。

【写真】「節約についての意識が変わった」と話題、ドラマ「三千円の使いかた」【6点】

――智子は「自分にそっくり」とのことですが…。

森尾 そうですね、まず家族構成が私も娘が二人いて、長女は結婚して昨年孫が生まれましたし、次女は24歳で就職後に一旦家を出たのですが最近戻ってきました。だから「我が家の話?」と思うくらい状況は似ていますね。ドラマを見た長女からは「本人のままでドラマに出ていたね」と言われました。ただ自分とオーバーラップするところもあるけれど、撮影が進むにつれて“森尾由美と近いようで違う”御厨智子というキャラクター作りが、逆に難しいなと感じるようになったんです。

――ご自身と異なる部分は…?

森尾 私と同年代の智子ですが、私自身は智子のように夫に敬語を使ったりすることはないかなぁ…。そんな細かな部分についても、監督と相談しながら演技を組み立てている最中です。和彦さんは亭主関白ではないけれど無口なタイプなので、これまで智子はどんな風にコミュニケーションを取ってきたんだろうと思ったり。また私は智子より感情のスイッチの入るタイミングが少し早いので、智子ならどの辺りまで怒りを抑えるのだろうとか…。少し「古風」な女性という印象があったので、監督に「智子さんと和彦さんは、お見合い結婚ですか?」なんて質問もぶつけてみました。ちなみに答えは、「恋愛結婚(という体)」だそうです(笑)。

――撮影現場はどんな雰囲気ですか?

森尾 出演者に女性が多いので、文字通り和気あいあい!撮影の合間に話題になるのは、ほぼ「食べ物」の話ですね(笑)。朝が早いので皆でおにぎりを持ってきて現場で食べているのですが、いつの間にか女性スタッフもその輪に加わるようになりました。ホームドラマということもあって食事のシーンも多く、現場にはいわゆる「消えもの」がたくさん出てきます。そのどれもが美味しくて…。毎回フードコーディネーターの方からレシピを聞き出したりして、即席の料理教室のような状況になっていますね。
※「消えもの」…使うとなくなってしまう撮影用小道具

――共演者の皆さんの印象は?


森尾 わかなちゃんとは何度かお仕事でご一緒させていただいていますが、親子役は初めて。昔からとてもしっかりとされていて、こちらが勉強になります。忙しいはずなのに台本をしっかりと読み込んでいるし、理解力も早いんですね。監督からのリクエストに対しても自分で咀嚼して、インプットしたらすぐにアウトプットができるのはすごいなぁと、ただただ感心しております。また中尾さんはバラエティなどで何度かお目にかかっていましたが、現場でも皆をまとめて下さって頼もしいですね。何より、とてもタフということに驚かされます。

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