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UPDATE|2023/01/26

令和でも大バズり? TikTokの影響で再ブームが到来した“シティポップ”の名曲

松原みき『真夜中のドア〜stay with me』

ショート動画をシェアできるSNSといえば、今では「TikTok」が世界的に有名だ。BGMとして様々な年代の曲が使われるようになった影響で、最新曲だけでなく“昔に流行った曲”も注目されやすくなっている。中でも日本のシティポップや歌謡曲などの“昭和に誕生した曲”はフィーチャーされることが多く、世代を超えて令和の若い世代の間で再燃している。

【関連写真】デビュー前の松田聖子の歌声が収められたデモテープ

最初に取り上げる曲は、1979年11月5日に発売された『真夜中のドア〜stay with me』。同曲は歌手・松原みきのデビューシングルで、瞬く間に大ヒットを記録して数々の新人賞を獲得している。またシティポップの代表曲としても浸透しており、中森明菜や藤井風、声優の中島愛など多くのアーティストもカバー。時代を越えて愛され続けている1曲だ。

TikTokにより再度注目を集め、Apple Musicでは1年間に100万回以上、「Spotify」では460万回も再生された。さらに海外の“Apple Music J-Popランキング”においては12カ国で1位を獲得し、合計47カ国でTOP10入りを果たした。このような背景もあり、日本だけでなく海外のユーザーも同曲をBGMとして利用し、“シティポップの再燃”を加速させたともいわれている。

再ブレイクしたシティポップといえば1981年に登場したシンガーソングライター・泰葉のデビュー曲『フライディ・チャイナタウン』も見逃せない。2021年11月にTwitterに投稿されたある動画がキッカケになり、同曲が再注目。

動画にはロサンゼルスで開かれた音楽イベントの様子が映っており、投稿者のDJが『フライディ・チャイナタウン』のリミックスver.を流した途端、会場にいた人たちはサビ部分を熱唱。日本のシティポップは、海外でも受け入れられていることが明らかになった。

再ブームの波を察知した同曲のレコード会社「UNIVERSAL MUSIC JAPAN」は2022年5月、公式のYouTubeチャンネルに『フライディ・チャイナタウン/ 泰葉 Official Lyric Video』という動画をアップ。

勢いはTikTokにも派生し、BGMだけでなく同曲に合わせてのダンス、歌ってみた系の動画なども多数投稿されるようになった。その影響でシティポップに詳しくない人や当時を知らない世代にも届き、再び人気を集めたようだ。

他にも竹内まりやの『Plastic Love』(1984年)や杏里の『悲しみがとまらない』(1983年)といった曲もTikTokの動画でよく使われている。ちなみに『Plastic Love』も2021年11月、レコード会社「Warner Music Japan」が新解釈MVを制作、公式YouTubeチャンネルに投稿。昭和の曲にも関わらず、同動画には世界中から約9100件のコメントが寄せられていた。

まだまだブームが続いているシティポップ。この機会に今回紹介した“昭和に流行った曲”をチェックしてみてはいかがだろうか。

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