FOLLOW US

UPDATE|2022/10/29

菊池桃子、中森明菜、中山美穂、工藤静香…2022年は80年代アイドル歌手、本格再始動元年か

中森明菜の全アルバム復刻シリーズ第3弾として12月21日に発売される『ANNIVERSARY FROM NEW YORK AND NASSAU AKINA NAKAMORI 6TH ALBUM』

今年は、80年代から90年代に活躍したアイドル歌手がとても元気だった。

ジャパニーズ・シティポップが再評価される中、菊池桃子は、実に35年ぶりに作編曲家の林哲司と共同制作したアルバムをリリース。収録曲全16曲すべて作曲は林哲司。新曲も2曲収録され、往年のファンは歓喜した。アルバムリリースに合わせて、ラジオへのプロモーション出演、林哲司とのコラボライブ開催など、歌手・菊池桃子として、精力的な活動を見せた1年だった。

【関連写真】デビュー前の松田聖子の歌声が収められたデモテープ

そして、今年デビュー40周年を迎えた中森明菜は、8月に突如、Twitterを開設。再始動に備えて、新たに個人事務所を設立し、ウェブサイトを立ち上げたことを報告すると、Twitterのフォロワー数は、瞬く間に46万人を超えた。11月にはテレビで特番が組まれ、12月には中森をスカウトした初代プロデューサーらの証言で構成した書籍と、初期のシングルベストが同時発売される。この流れを踏まえると、来年は新曲が聴けるのでは?とファンならずとも期待してしまう。

さらに、今年は、80年代後半から90年にかけて、「アイドル四天王」と呼ばれていた中山美穂、南野陽子、浅香唯、工藤静香の4人全員がそれぞれライブ活動を行っている。中でも、ソロデビュー35周年の工藤静香は全国ツアーを開催。7月には「うたコン」、8月には「The Covers」、9月には「SONGS」と、NHKの歌番組に立て続けに出演している。となると、年末の紅白出場もあるのでは?と思わずにはいられない。

そんなアイドル全盛期に人気を博した彼女達の再始動に興奮したのは、X世代(1965年から1980年生まれ、今の40代から50代中盤)ばかりではない。今や、昭和の歌謡曲やアイドルソングは、サブスクやTikTokなどをキッカケに、Y世代(1981年から1996年頃に生まれた世代)をも飛び越えて、Z世代(1997年以降に生まれた世代)にまで聴かれるようになった。彼らにとっては、ジャンルも発売された年も関係なく、とにかくいい曲はいい!という捉え方で、新鮮に響いているようだ。
AUTHOR

南 喜一


RECOMMENDED おすすめの記事