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UPDATE|2023/02/23

秋元真夏が残したキャプテンとしての偉大な姿、乃木坂46らしさを引継いで発展させた功績

秋元真夏 卒業記念写真集『振り返れば、乃木坂』(幻冬舎)


秋元は『アップトゥボーイ 2022年5月号』(ワニブックス)の中で、「前キャプテンの玲香の振る舞いを見ていて、グループ全体を俯瞰的に見ることができて、メンバーそれぞれのプラスを引き出せる人こそ、キャプテンに相応しいと思ったんです」と自身のキャプテン感の変化を語っていた。それに加えて秋元は自ら率先してキャラを出しつつも、周りがフォローしやすい空気を作っていくことで、先輩後輩という垣根を超えて支え合える関係性を築いてきた。

しかし同時に、秋元は必要な場面では厳しい意見も言う、そのオンとオフの切替えも大切にしてきた。昨年5月に日産スタジアムで開催された『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』で、5期生の物怖じしない長所が、緊張感が必要な場面で裏目に出てしまうこともあったようで、グループの将来のために指摘したという。(参考:『日経エンタテインメント ! 2023年02月号』)愛のある叱責とも言える秋元の言葉はきっと5期生にも響いたのではないだろうか。

そんな秋元に対して副キャプテンとしてキャプテンシーを発揮してきた梅澤美波は、『日経エンタテインメント! 乃木坂46 Special 2023』の単独インタビューの中で、「真夏さんを見ていると、キャプテンとしてすごくしっかりしているし、メンバーのためにいろいろなことを伝えてくれたりするものの、ちょっと抜けている部分もあって(笑)。でも、そんな一面があるからこそみんな真夏さんに寄り添えるし、『こんな私でも大丈夫なんだよ』と周囲を安心させられることはすごく大事だなと思ったんです」と明かしている。

3期生の岩本蓮加も『乃木坂工事中』の企画の一環ではあったものの、「乃木坂にいる意味が分からなくなってしまって、私は誰に必要とされているのか、なんて答えのないような悩みをひたすら考えてしまい、気が付いたら真夏さんに連絡していました」と秋元への信頼を語っていた。秋元のこうしたエピソードは枚挙にいとまがない。

秋元は後輩に対しても分け隔てなく、平等に優しい気遣いをしてきたのだろう。そこには誰よりもグループを愛し、誰よりもバトンを繋いでいかなければならないというキャプテンとしての思いがある。周囲を優しくケアする存在としての秋元を想起するとき、様々な形でメンバーを支えてきたことの偉大さを思わずにはいられない。

そして、2月22日(水)に開催された『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』のDAY1で秋元は新キャプテンとして、梅澤美波を指名。新キャプテン任命に重圧を感じてしまったと涙ながら打ち明けた梅澤に対して秋元は「もし大変そうな姿を見せていたら皆さんから温かい言葉をかけてくれたら嬉しいです。梅澤美波の応援をよろしくお願いします」と背中を押した。最後までメンバーに優しかった秋元真夏、そしてその想いを引き継ぐ梅澤美波に期待が膨らむ。

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AUTHOR

川崎 龍也


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