菊池 あと最近の和田さんは「自分がいなくなったアンジュルムは、今と全然違う形になっていい。どんどん変えていってほしい」と発言しているんです。大きな変化になることは間違いないけど、逆にこれはチャンスでもあると思うんです。
蒼井 今回のアルバム(『輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜』)に『わたしの夢見た 15年』という曲が収録されているんです。アンジュルムの最新シングル『夢見た 15年』を和田さんがソロで歌ったもので、作詞は同じく福田花音さんなんですけど。それを聴いて、私は今まで想像がつかなかった和田さんのソロ活動が頭にイメージできました。今回のアルバムはいいですよ。みんな、絶対に買うべき!
──本だけでなく、アルバムの宣伝まで(笑)。ちなみに和田さんの卒業コンサートでは、どうなってしまうんでしょうか?
菊池 おそらく自分の体内にあるすべての水分が抜け切ってしまうでしょうね。だけど、そこで浄化される気もするんです。打ちのめされながら終わるのではなく、泣きじゃくりながらもカタルシスを感じつつ卒業を見守りたいですね。
蒼井 卒業の日であるけど、新生アンジュルムやソロ・和田彩花のスタートでもありますからね。1つ心配しているのは、目が2つで足りるのかなっていうこと。
──ん? どういうことですか?
蒼井 だってメンバーが12人いるんですよ。当然、全員を追わないといけないじゃないですか。片目で6人追ったとしても、大変な作業になりますって(笑)。それにしても最後の曲は何をやるんだろう……。
菊池 ちょっとまだ私はそこまで考えられないな。1年も準備期間をいただいたのに、まだまだ心の準備ができずジタバタしています。ちょっと前まで本のメイキング映像を編集していたんですけど、12人が笑っている姿を眺めているだけで自分も笑っちゃうんですよね。そして気づいたら泣いている。あの12人がワーッて笑顔でいる姿を見ているだけで幸せなんですよ。
蒼井 ファンとしては、彼女たちがいい時間を過ごしてくれるんだったらそれでもう満足ですよ。これ以上、何を望むのかって思う。
菊池 究極の話になっちゃいますけど、ハロプロのファンってそういうタイプが多いんです。とにかくメンバーには幸せな人生を送ってほしい。今度の武道館は結成当初からいたグループを卒業し、新たなスタートを切るというおめでたい場ですから。それを拝見させていただけるなんて本当にありがたいことです。