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UPDATE|2023/05/03

おいしくるメロンパン、リュックと添い寝ごはん、超能力戦士ドリアン…バンド名が異彩の実力派3バンド

リュックと添い寝ごはん「結成5周年ライブ "home party" Behind the scenes」(公式チャンネルより)

バンド名といえば、「THE ○○○○」や「○○○○ズ」だった時代は遥か昔。今では、若手芸人のコンビ名か?はたまた、新進気鋭の劇団の名前か?と思うようなバンド名が増えている。ゲスの極み乙女やヤバイTシャツ屋さん、打首獄門同好会…。登場した当初は名前のインパクトが先行していたこれらのバンドも、今ではフェス常連の人気バンドとなっている。

【写真】おいしくるメロンパン、超能力戦士ドリアン…バンド名が異彩の実力派3バンド

思えば、ヒット曲を連発しているOfficial髭男dismやマカロニえんぴつでさえ、最初にバンド名だけを聞いた時には、このバンドって売れるのかな!?と思った人も多かったことだろう。

今年も本格的なフェスシーズンに突入するが、今回はフェスのタイムテーブルでひと際異彩を放つ3組のバンドを紹介しよう。果たして、何組、バンド名と彼らが鳴らす音を知っているだろうか?

まず、1組目のバンドは、おいしくるメロンパン。何とも可愛らしいネーミングだが、3人組のロックバンドである。草食系男子3人組のギターロックといった感じだろうか。2016年、ロッキング・オンが主催するアマチュアアーティストのコンテストで優勝して注目を集め、ROCK IN JAPANやJAPAN JAMなど、ロッキング・オンのフェスにもたびたび出演している。曲はとてもポップでキャッチー。優しい歌声の邦ロック好きの若者に、男女問わず、支持されているバンドだ。

甘酸っぱい歌詞も魅力で、過去には、カルピス100周年とのタイアップ曲もリリースしている。その後は特に目立ったタイアップが無かったが、今後、ドラマやCMタイアップを手に入れ、この愛くるしいバンド名と共に、楽曲がお茶の間まで浸透していけば、ブレイクも近いかもしれない。

今年4月19日には、7枚目となるミニアルバム『answer』をリリースし、5月12日からは全国ツアーがスタート。まずは、何の先入観も持たずに、最新のミニアルバムの楽曲から聴いてみて欲しい。

続いて、2組目は、リュックと添い寝ごはん。これまたメルヘンチックなバンド名である。こちらは、21歳~22歳という男女混合4人組で、「青春」というキーワードがピッタリなロックバンド。今年3月には、リクルートの「スタディサプリ」が手掛けるプロジェクト「18の問い」の映像に、『青春日記』という楽曲が使用された。

彼らもおいしくるメロンパンと同じく、ロッキング・オンが主催するコンテストで優勝したのだが、その時、メンバーはまだ高校在学中だった。

当時から楽曲センスが高く評価されており、小沢健二にハマった40~50代の心にも響きそうな渋谷系ポップ的なアプローチの楽曲があったり、サニーデイ・サービスを彷彿とさせるようなフォーク調の青春ロックな楽曲があったり…と、どこか懐かしい雰囲気のサウンドと歌詞と歌声は、本当に21~22歳なのか?と疑いたくなるほどだ。まずは、こちらもバンド名から勝手なイメージを膨らませることなく、楽曲に触れてみて欲しい。大人な音楽ファンにこそ聴いて欲しい若手バンドである。

AUTHOR

南 喜一


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