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UPDATE|2023/05/13

主題歌で比べる春ドラマ、Official髭男dism、RADWIMPS、マカロニえんぴつ…紅白に近いのは

『風間公親―教場0―』(フジテレビ)公式サイトより

木村拓哉主演のフジテレビ『風間公親 教場0』、福山雅治主演のTBS『ラストマンー全盲の捜査官ー』など話題作が多い4月クールのテレビドラマ。既に5月に突入したが、まだまだ追いつけるタイミングなので、連休の間にイッキ見したという人も多いことだろう。

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出演している俳優が好きだから観る、脚本家が好きだから観る、原作が好きだから観る…など、ドラマを観るきっかけは様々だと思うが、今回は「主題歌」に注目したい。というのも、今クールはここ最近の中でも、特に豪華アーティストが集結しており、しかも、作品のために書き下ろされた楽曲だったりするケースも多い。ドラマの視聴率も気になるが、主題歌の再生回数やチャートでの順位争いも気になるところだ。

例えば、今期は、あいみょん、GReeeeN、RADWIMPS、SEKAI NO OWARI、Official髭男dismといったヒット曲連発の国民的アーティスト達が、同タイミングでドラマ主題歌を手掛けている。このアーティストのラインナップを見ると、今期のドラマ主題歌の中から、2023年を代表するヒット曲が生まれそうな予感さえするのだが、まずは、ヒゲダンとラッドの楽曲を紹介しよう。

これまでにも、ドラマや映画主題歌で大ヒットを連発してきたOfficial髭男dismだが、今クールでは、TBSドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』の主題歌『TATOO』を担当。今回も書き下ろし曲である。同じ電車に乗り合わせた乗客が突然、未来の荒廃した世界へワープする…という金子ありさのオリジナル脚本。その設定と山田裕貴をはじめとした個性派俳優達の演技が話題となる中、もはや反則な気もするが、ヒゲダンの主題歌が彩りを添えている。

過去には『コンフィデンスマンJP』シリーズや『恋はつづくよどこまでも』、記憶に新しいところでは『silent』の主題歌を担当してきたヒゲダン。ここ数年は、どんなジャンルの作品であれ、ヒゲダンに主題歌を任せておけば間違いない…といった感じの無双状態なのだが、今回もイントロはもちろんのこと、歌い出しのフレーズからドラマファンの心をグッと掴んでいる。

一方、RADWIMPSは盟友・新海誠監督のアニメ作品では大ヒットを連発してきたが、テレビドラマ主題歌として印象に残っているのは、昨年7月クールのドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』の主題歌『人間ごっこ』くらいではないだろうか。やはり、映画『君の名は。』での『前前前世』のインパクトには到底及ばないわけなのだが…果たして、今回はどうだろうか。高畑充希と田中圭がダブル主演を務めるテレビ朝日ドラマ『unknown』に『KANASHIBARI feat.ao』という主題歌を書き下ろした。

秘密を抱えた夫婦の究極の愛を描く本格ラブ・サスペンス。ドラマ制作チームから「絶望的なラブソングを作って欲しい」とのオファーを受け、ボーカル野田洋次郎が作詞作曲を手掛け、16歳のシンガーソングライターaoがフィーチャリングされている。ドラマ主題歌においても新たなチャレンジをするあたりが何ともラッドらしい。しかも、1コーラス目を野田が歌い、2コーラス目をaoが歌い、さらに、後半で大きく曲が展開していく約5分の壮大な楽曲だ。今後ストーリーが進むにつれて、確実にドラマを盛り上がる重要なピースとなっていくことだろう。曲のどの部分が、どのように劇中で使われるのかも気になるところだ。

AUTHOR

南 喜一


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