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UPDATE|2023/05/14

第2の黄金時代、永田裕志が語るもう一花の咲かせ方「窓際?老害?どう言われたって気にしません」

撮影/松山勇樹


永田のプロレス人生には転機がいくつかある。02年1月、新日本の看板選手だった武藤敬司は小島聡やケンドー・カシン、さらには経理部門のトップ社員などを伴って全日本への電撃移籍を果たした。その後も新日本を離脱する選手は後を絶たず、団体の屋台骨は大きく揺らぐこととなる。このとき、チャンピオンとして必死に立て直しを図ったのが永田だった。

「その後、先輩レスラーたちは何食わぬ顔して戻ってきたんですよ。こんなみっともない話はないって僕は思いました。彼らが団体を離れてフリーになったとき、『新日本にいる奴らは甘えている。俺たちは明日生きるか死ぬかわからない立場だから』なんて偉そうに言っていた。ふざけるなっていう話ですよ。

寄らば大樹なんて考えは最初から一切なかったし、むしろ会社が一番苦しいときに逃げ出すほうが無責任だろうというのが自分の主張。正直、当時の新日本は内部でもいろんな思惑が入り混じっていてグチャグチャの状態でした。『ほかのところでやってみないか?』という声は僕にもかかりましたが、逃げ出すような真似はしたくなかった。辞めないで残るというのは僕なりの覚悟だったし、この逆境を跳ね返してやろうと燃えていたんですよね」

【後編はこちらから】戦犯と呼ばれて…永田裕志「誰かが“幻想”を崩す必要があった。それが自分の格闘技戦だったんです」

▽永田裕志Produce Blue Justice XII ~青義回帰~
永田選手、地元・千葉県での自主興行。今年は12回目となる大会を佐倉市民体育館で開催。
日時:6月18日(日) 14:30開場 16:00開始
会場:千葉・佐倉市民体育館
URL:https://www.njpw.co.jp/tornament/414850
※出場選手・対戦カードは決定次第発表
AUTHOR

小野田 衛


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