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UPDATE|2023/05/30

『バチェラー・ジャパン』歴代バチェラーからみる、恋愛リアリティショーの楽しみ方

『バチェラー・ジャパン』シーズン1



前代未聞のシーズン3があり、若干ハードルが上がったシーズン4のバチェラーは黄皓。彼は、いかに自分への“好き”の気持ちを言葉にして伝えてくれるかを大切にしていたように思う。「理想の夫婦」として自身の両親を挙げており、還暦を迎えた今でも仲良しだという2人。きっとご両親がしっかり言葉にして伝え合う仲なのではないか。

最後の2人まで残ったパン講師・休井美郷は、手紙で“好き”の気持ちを伝えるが、言葉にするのは苦手なタイプ。一方、最後に選ばれた秋倉は、常に言葉で“好き”の気持ちを伝え続けていた。黄皓がリアルな言葉を大事にしていることは、ファイナルローズセレモニーで「世界中が敵になっても味方にしてくれる?」と秋倉に聞いたところにも詰まっていたように思う。

結局のところ『バチェラー・ジャパン』は婚活サバイバルといった見方だけではなく、バチェラーや参加女性の背景や生きざまについて考え、その情報をもとに先の未来を推測するなどの考察を楽しむのが醍醐味なのだろう。バチェラーや女性メンバーに「結婚願望があるか」はあまり重要視せずに見た方がいいとさえ思う。

それは、本シリーズが“リアル”ではなくあくまでも“リアリティ”番組であるから。シーズン3は“リアル”が強かったがゆえに、番組として拒否反応を招く視聴者も多かったのではないだろうか。バチェラーや女性メンバーのおかれた状況や背景、性格……いろいろな情報をかき集めながら、「恋愛あるある」や「ありえない言動・行動」など、視聴者がそう感じた理由を共有し合って楽しみ、視野を広げる。本シリーズはそのくらいの気持ちで観るのが賢明だろう。

5代目バチェラーは果たして誰なのか。どんな背景があり、どんな性格で、何を大切にする人物なのか。参加女性は何を思い、どう振る舞うのか。この夏も旋風を巻き起こすであろう“恋愛リアリティショー”から目が離せない。

【あわせて読む】“4代目バチェラー”黄皓が自身のデート論を明かす「“おはようのチュー”からはじまる」

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