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UPDATE|2023/07/14

キュウリ一枚で20回やり直しも『晩酌の流儀2』フード担当が語る人気グルメドラマの妥協なき裏側

写真提供/(C)「晩酌の流儀2」製作委員会

栗山千明演じる主人公・伊澤美幸の“豪快な飲みっぷり”と、食欲を刺激する料理の数々も話題の『晩酌の流儀2』(テレビ東京)。同シリーズ開始当初からフードコーディネーターを担当し、シーズン1では美幸の友人・大津役として出演するなど俳優としても活躍する藤代太一に、人気グルメドラマの裏側と“『晩酌の流儀』ならではのこだわり”について話を聞いた。

【写真】どれも美味しそう…『晩酌の流儀2』に登場する料理、ほかドラマカット【11点】

――ドラマのフードコーディネーターとは、具体的にどんなお仕事なのでしょう?

藤代 基本はドラマに登場する料理を作るのが、フードコーディネーターです。一般的なドラマだと、台本や撮影現場の状況に合わせて料理を作る。グルメドラマでは出演者の調理シーンの演技指導をするほか、“料理が主役”のシーンがあります。よりおいしく見えるように…だけでなく、料理の特徴を踏まえて撮り方を監督に提案したり、カメラマンや照明さんと相談したり。料理だけのシーンで撮影に合わせて繰り返し料理を作るほか、いわゆる“箸上げ”を僕がやることもあります。

――登場する料理が決まっているケース以外では、メニューから考えることもありますよね?

藤代 『晩酌の流儀』のようなオリジナルのグルメドラマでは、監督や脚本家、プロデューサーとの打ち合わせ段階から参加し、登場する料理の提案やレシピ開発も手掛けます。各話のエピソードに合わせてメニューを提案し、方向性が決まったら試作をした上で、全話のバランスを考えてメニューを調整。その後、カメラテストを行って「これで行こう!」と決定したら、本番に向けて大量に食材を準備する…といった流れですね。

――メニューが決まるまで多くの工程があるだけでなく、フードコーディネーターが果たす役割も幅広いですね。

藤代 ほかの現場やフードコーディネーターさんが、どうされているのかはわからないですが、割と自由にというか、かなりグイグイ監督に提案するところがあります(笑)。そこは俳優として現場に立つ際に、役や演技について相談したり、提案したりする感覚があるからかもしれません。
AUTHOR

鍬田 美穂


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