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UPDATE|2023/07/12

バスガイドを辞めて夢のアイドルに、アプガ(プロレス)鈴木志乃「ダンスも歌もプロレスも未経験」

アップアップガールズ(プロレス) 鈴木志乃



「いくつもオーディションを受けました。ただ、そこはちょっと贅沢というか、絶対にアイドルになりたい人って、とにかくたくさんオーディションを受けまくるんですけど、私はここに入りたい、というグループだけしか受けていないので、回数はそこまで多くないんですよ」

彼女が絞り込んだのはAKB48グループと、現在、所属しているYU-Mエンターテインメントの2つ。ちなみに48グループが大々的に展開していたドラフト会議にもエントリーしたものの、惜しくも2次審査で落選。参加した回は違えども、そのドラフト会議でSKE48からトップ指名された荒井優希と今、同じリングに立っているというのは、なんとも面白い因縁である。

結局、アイドルにはなれず、短大卒業後に就職。バスガイドとして働く日々を選んだ。

「アイドルになりたいって夢は諦めてはいなかったんですけど、ずっと、その気持ちを隠して生きてきた感じですね。アイドルになりたい、いや、私にはなれない、そう、なれっこないよねって心の中で言い聞かせながら生きてきました」

じつは就職後もオーディションは受けていて、アップアップガールズ(仮)のオーディションでは最終審査まで残った。あと一歩で夢のアイドルになれたかもしれないのに、鈴木志乃はみずからの意思で辞退してしまう。

「合格が目の前に見えてきたら、急に怖くなってしまって……ダンスも歌もやったことがない私にできるのかなって。それに会社員を経験したことで、いままでだったら考えもしなかったような想いが頭をよぎるんですよ。もうすぐ新入社員が入ってくるのに、私はいまの仕事を放り出してもいいのか?とか、アイドルって福利厚生はどうなっているんだろう?とか(笑)」

そのときは最善のチョイスだと思ったが、すぐに後悔の念が襲いかかってきた。次にYU-Mがオーディションを開催したら、絶対に応募して、今度は最後までしっかりと参加しよう。1年後、YU-Mエンターテインメントのホームページに掲示されたのはアップアップガールズ(プロレス)のオーディション。鈴木志乃は迷わず応募した。プロレスを見たことなど、一度もないと言うのに……。

AUTHOR

小島 和宏


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