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UPDATE|2023/08/22

県選抜も経験・池田朱那、"令和の野球少女"が女優を目指した理由「昔はすごくやんちゃでした」

池田朱那 撮影/たむらとも


群馬の地元では自転車通学の途中、遠回りして友達の家に寄ってから一緒に登校していたりもした。そんな牧歌的な日々から高校進学を機に上京し、テレビドラマやCMなどに出演。2019年には出演したゲーム『八月のシンデレラナイン』のCMをきっかけに「令和の野球少女」のキャッチコピーでも注目された。制服が似合うフレッシュなビジュアルで“青春ドラマのヒロイン感”も印象づけ、それは4年後の今も変わっていない。

「野球に関するお仕事自体もうれしかったですし、“野球少女”と呼んでいただけたことも全く予期していなかったことでした。特技ってどんなところで役に立つか分からないものなんですね」

甲子園でプロ野球の始球式も経験し、2022年にもショートドラマ『ふたりの背番号4』(ABC)で久しぶりにユニフォームを着てグラウンドに立った。硬式野球部で唯一の女子部員として奮闘する高校生・川瀬遥香という、池田本人に生き写しのような役を演じる。高校野球では女子部員は公式試合に出場できない規定がある。情熱はあっても試合でプレーができない、好きなのにハンデゆえに諦めざるを得ないもどかしさもかつて自身が実感した。

「もう、1球投げただけで肩がもげるかもってくらい身体のなまりを実感させられたんですけど(笑)。経験者として私もすごく彼女の気持ちが手に取るように分かりました」

そして。畜産と女子高生という異色の組み合わせを題材にした『17歳は止まらない』では、農業高校の畜産科で学ぶ瑠璃を演じた。

「瑠璃は素直で真っ直ぐで、何事にも全身全霊に取り組んで、やりたいと思ったことを行動に起こせるところは私とは正反対で、憧れを感じるくらいでした。素の私は優柔不断ですし、あまり思ったことをストレートに言えないたちなので、正反対の瑠璃だからこそ、演じていて楽しく、やりがいばかりでした」

瑠璃は高校で家畜を世話しながら畜産を学び、一方で男性教師の森(中島歩)に惚れている。近所の高校生のマサル(青山凱)が好意を寄せているのも歯牙にもかけず、森に強引に気持ちを伝えようとしていく、青春に全力投球していく少女の役だ。「すごく自分の気持ちに素直で強い子なんですけど、同時にもろさも持っていて、そこが魅力的であるとともに愛らしさでもあるんですね」

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