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UPDATE|2023/09/18

『転職の魔王様』中高年の引きこもり問題の難しさ、繋がることを諦めない人が必須

『転職の魔王様』(フジテレビ系)公式サイトより

「8050問題(7040問題)」が注目され、中高年のひきこもりが明るみになった。9月11日に放送された『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系、毎週月曜夜10時 )の9話では、中高年のひきこもりが軸となってストーリーを展開。中高年のひきこもり問題を解決するためのヒント、そして課題が見えてきた。

【関連写真】『転職の魔王様』第9話場面カット【10点】

人材会社・シェパードキャリアに務める来栖嵐(成田凌)と未谷千晴(小芝風花)が、毎回様々な転職希望者と接しながら“働くことの意味”を示していく本作。9話では社長の落合洋子(石田ゆり子)の元恋人であり、10年近く引きこもりを続けている43歳の五十嵐君雄(金子ノブアキ)がメインとなる。

元小学校教師だった五十嵐。かつて担任を務めたクラスの生徒・藤川孝介(野村康太、小学生時代:井上涼太)がイジメに遭っていることを知り、なんとか手を差し伸べようと奮闘。しかし、かえってイジメを助長してしまい藤川は不登校に。五十嵐は藤川の家を訪れ、「もしどうしても学校に行きたくないなら無理していく必要はないと思う。学校だけが居場所じゃない」「でも、どんな形でも良いから人と繋がることを諦めないでほしい」と励ますが、藤川から「学校に行けなくなったのは、先生が余計なことをしたから」と言われる。

教え子を救えなかったことに罪悪感を覚え、教師を辞めて引きこもるようになった過去を口にする五十嵐に対し、洋子は「あなたに見せたいものがある」と言ってシェパードキャリアに連れていく。そこでは引きこもりや不登校を経験した人達が集まる交流会が行われており、その中には成長した藤川の姿が。藤川は「学校だけが居場所じゃない」「人と繋がるのを諦めないでほしい」という五十嵐の言葉があったから、外に出られるようになり、今は無事に就職することができたと他の参加者の前で話していた。

その話を鏡越しで聞いていた五十嵐は勇気をもらう。さらには、来栖から「過去は変えられません。でも未来は変えられます」、洋子から「休みながらで良いから少しずつ歩いていけばいいと思うよ」とエールを送られ、引きこもりを脱することを決意。それからは周辺整理や体力作り、家事といったできることから取り組み、徐々に社会復帰を目指そうと前を向くようになった。
AUTHOR

望月 悠木


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