FOLLOW US

UPDATE|2023/09/30

『ビリギャル』表紙モデルでブレイク、石川恋の半生「バイト三昧の日常を変えたかった」

石川恋 撮影/たむらとも

大学在学中に芸能界デビューを果たし、ベストセラーになったノンフィクション作品『ビリギャル』の表紙モデルを務めて一躍ブレイク。2022年まで『CanCam』の専属モデルを務め、俳優としても数々の映画やドラマに出演するなど多方面で活躍する石川恋。10月7日(土)からスタートする『猫カレ -少年を飼う-』(BSテレ東/毎週土曜 深夜0時、テレビ大阪/毎週土曜 深夜0時55分)で連続ドラマ初主演を務める彼女に、これまでのキャリアを中心に話を聞いた。

【写真】連続ドラマ初主演を務める、石川恋 撮りおろしカット【10点】

──石川さんは19歳のときのスカウトがきっかけでモデルのお仕事をスタートさせましたが、もともと芸能界に興味はあったんですか?

石川 自分の中ではあまりなかったかなと思っていたんですけど、よくよく考えてみたら、漠然とモデルに憧れはあったんだと思います。というのも当時から、友達とファッション誌の回し読みをしたり、モデルさんのブログを参考にメイクを真似したり、同じカラコンを買ったりとファッションに関わることが好きでしたし、TGC(東京ガールズコレクション)を観に行って「こんなキラキラした世界があるんだ」と感動した思い出もあるので。

──ただ、モデルになるまではCAを目指していたんですよね。

石川 高校3年生で進路を考えるときに、自分が将来何をしたいのか分からなかったんです。そしたら担任の先生が、「国語と英語が得意だし、CAが向いているんじゃない?」と勧めてくださったんです。それでいくつか取り寄せた大学のパンフレットの1つに、CAの方の体験談が載っていて、いいなと思って目指していました。

──英語が得意だったんですね。

石川 両親が小さい頃から英会話教室に通わせてくれたのもありますし、中学3年生のときに短期でニュージーランドにホームステイしたことがあって。大学でも語学留学をしようと思っていたんですけど、『ビリギャル』の表紙モデルをやらせていただいたり、21歳で初めて映画に出演させていただいたりと、どんどんお仕事が忙しくなってきて、留学するタイミングは逃してしまいました(笑)。

──とはいえCAを目指して進学したところから、どうして芸能界に入ろうと決断できたのでしょうか?

石川 私は奨学金を借りていて、生活費も自分で賄う必要があったので、大学に通いながらずっとバイトもしていたんです。一番稼げるバイトだと思って、居酒屋で働いていたんですけど、いつの間にか生活費を稼ぐことにいっぱいいっぱいになって、気づけば朝までバイトをして、寝過ごして大学に行かない日もあったありして。友達からの誘いも「バイトがあるから」と断るようになって、大学生活を楽しむために東京に来たのに、私って何しているんだろうと……。

──思い描いていた大学生活と違っていたんですね。

石川 そんな大学1年生の秋に、たまたまスカウトのお話があって、「状況を変えたい、漠然と憧れていたモデルができたら楽しいかもしれない」と思ったのが事務所に入ったきっかけでした。

──実際にモデルのお仕事を始めて、自分に向いているという実感はありましたか?

石川 当時は今よりもふっくらしていましたし、新人の頃はヘアメイクさんも付かなかったので自前だったんですけど、それが本当に下手くそで全然可愛くなくて(笑)。ファッション誌で見ていたモデルさんとは全然違っていて、自分には向いていないと思っていましたね。

CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/たむらとも


RECOMMENDED おすすめの記事