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UPDATE|2023/10/22

鈴木亮平主演『下剋上球児』、半年間に及ぶ実技テストもパスした出演者が魅せる驚きの野球シーン

日曜劇場『下剋上球児』(TBSテレビ)公式HPより


個人的に試合中で興奮したシーンがある。6回表にミスが絡んで大量8失点してしまい、チームの雰囲気が最悪になっている中、6回裏の攻撃前の円陣でこれまでは控えめに声を出すだけだった脩司が「全部を打とうとしなくて良いんだよ。自分の得意なとこだけ絞って狙ってこう」「大丈夫、自信を持て」とアドバイスを送る。

そこから越山高校の空気がガラリと変わり、先頭の楡伸次郎(生田俊平)が打席に入ってバットを1回ぐるりと回して、バットを立てて構えに入った時、バットの先端から根本にかけて太陽の光がキラッと反射するシーンは胸が高鳴った。金属バットだからこそ映えるこの演出には、勝手ながら制作側の野球愛を感じざるを得なかった。

演出で言うと、試合中は実写のプレーだけではなく、アニメーションでのプレーがところどころ入っていることには驚いた。ボールを真芯でとらえる瞬間、ボールがバックホームされてクロスプレーになる瞬間など、ハイライトとなるその数秒間をアニメーションで表現している。

実写ではどうしても表現が難しく、なおかつ無理に表現するチープに映ってしまうこれらのシーンをアニメーションにすることで、試合中の緊張感を失わさせず、その熱を逃さないように配慮しているように感じる。実写とアニメーションが行き来する映像にはまだ慣れないが、話数が進むごとにアニメーションをむしろ待ち望むようになるかもしれない。

しっかり野球が描かれており、ストーリーだけではなく試合も楽しみになる。次回以降もどのようなプレーが飛び出すのか楽しみにしたい。

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AUTHOR

望月 悠木


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