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UPDATE|2023/11/02

窪塚洋介が語る息子・愛流へのメッセージ「勉強はいい、本だけは読め」 『火の鳥』で声優初挑戦

窪塚洋介 撮影/佐賀章広



「妻は俺に対して、いろんな役をやってくれてるなって。妻であり、友達でもあり、母であり。母っていうのは、子供の母っていうこともあるし、自分のかあちゃんみたいなところもある。迷惑もかけてるし、大変無様な姿も見せてしまってますが、とても誇れる存在です」

妻には「本当に感謝してる」という窪塚。だからこそ、敬意を持って暮らすことを大切にしている。

「『ありがとう』と『アイラブユー』をすごく言うようにしているんです。自然と口から出るようにはなっているけど。これは妻だけじゃなくて娘にもそう。最近は(息子の)愛流には言ってませんけど。お互いにちょっとこっ恥ずかしいし、今は背丈も俺よりでっかくなっちゃって(笑)。でも、言葉にすることは大事だと思うし、言葉にするためには、心で本当にそう思ってないと、口先だけで言ってるみたいになるのでよくないと思う」

もうひとつ心掛けているのは、“バーカウンターの法則”だ。

「人と向き合うとき、心と心を、バーカウンターで座っているように隣り合うようにしていますね。向き合わないで、隣り合う。これは家族にもそうだし、誰にでもそう。仲間やスタッフともそうだし、世の中とも。対面で向き合うとお互いの嫌なところや見なくていいところまで見えて、本質じゃないところに気を取られたりする。『自分と向かいあえ』っていいことのように言われがちだけど、だったら『自分に寄り添う』のほうが芯を食ってるんじゃないかなって。例えば夫婦で、子どもにとって何がベストかという話をするとき、向かい合うと『お前のそこが……』とか、子どもとは関係のない話になりがち。

子どもが本質なんだから、夫婦は隣り合ったほうがいいし、世の中をより良い世界にしたい時に『向かい合って角突き合わせて話しましょうよ』は違う。横並びになるというのは、『そういう意見もあるんだ、じゃあ、それとこれとミックスして』ってことが出来る立ち位置。肩も組めるし、ケツも叩けるし、突っ込みも入れられる」

隣り合うこと、寄り添うこと――窪塚の家族愛が伝わってくるが、同じ役者の道へと進み始めた長男の窪塚愛流に対しては、どんな思いを抱いているのか。


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