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UPDATE|2023/11/02

窪塚洋介が語る息子・愛流へのメッセージ「勉強はいい、本だけは読め」 『火の鳥』で声優初挑戦

窪塚洋介 撮影/佐賀章広



「嬉しいのと、不安なのとありますけどね。でも、嬉しいかな。僕はあいつに、勉強しろってあんまり言ったことはないんですけど、本だけは読めって言ってきたんですよ。だけど、彼はそれをしてこなかったんです。だから漫画すら読めない。『お父さん、このコマの次ってこっちなの?』とか言ってくるんですよ。野球のルールも未だわかってなくって、大丈夫か?と思っているんだけど。でも、彼の人生だし、自業自得で自分に戻ってくるからいいんじゃないって考えていたんだけど、最近、ちょっと彼がへこむことがあって、タイミングが来たと思って、がっつり話したんですよ。お前、中身がなかったら30歳まで持たないぞ、と」

生まれ持っての輝かしい資質と、窪塚洋介の息子という恵まれた出自。しかし、芸能界の厳しさを知っている窪塚だからこそ、息子に伝えておきたいことがあったという。

「みんなの声が『愛流くん、すごいじゃん、かっこいいじゃん』ばかりじゃねぇよと。今、お前がすげぇ切羽詰まってるのはなんでかわかるか?それは本を読まなかったからだと伝えました。今からでも読めば30歳までには取り戻せるから、今日から心を入れ替えて本を読め。小説でもノンフィクションでも漫画でもいいから、自分が読みたいものを読めと。文字は、一文字一文字が経験値になるから、全部読み終えたらレベルがあがって、大きな出来事を成せたりするようになる。RPGでいったらボスを倒せるようになる。文字にいっぱい触れて強くなれよと」

幼い頃に漫画で触れた「火の鳥」のキャラクターを、大人になって演じることになった、そんな巡りあわせの窪塚ゆえの説得力だ。最後に映画公開に向けてのコメントをもらった。

「『火の鳥』には、今我々が聞くべきメッセージが込められています。心に刺さる作品だと思うので、ぜひ劇場で観て、今を生きる力に変えてもらえたら最高です」

取材・文/大泉りか

『火の鳥 エデンの花』
11月3日(祝・金)新宿バルト9他 全国ロードショ
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C)Beyond C.


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