また最終回へのサプライズ出演ということで、“徳川家光説”も浮上している。後に江戸幕府3代将軍となる家光は、家康からすると孫にあたる人物。ちなみにナレーションを担当している寺島しのぶは、実は家光の乳母である春日局で、家光に家康の活躍を伝えているのではないか……という説もある。物語の聞き手として、最終回に登場するかもしれないというわけだ。
また『どうする家康』では家康の過去エピソードも描かれてきたが、幼少期の家康は“竹千代”という幼名で呼ばれていた。そして史実では、家康が生まれてきた家光に、自身の幼名である竹千代の名前を与えていたことも知られている。家康がやっとのことで実現させた太平の世を、新たな時代の“竹千代”である家光が受け継ぐという構成は、確かに物語として綺麗に収まるように思える。
やはり物語のエピローグ的なシーンに小栗が登場すると予想している人が多いようで、そういった意味では“南光坊天海説”も多少は有力そうだ。天海は家康が晩年に出会った大僧正で、家康がその遅すぎた出会いを悔やみ、死後を託したほどの人物として知られている。そして天海が家康の遺言を実現させる形で建てたのが、あの日光東照宮。そのため“家康の物語”のエピローグに登場する人物としては、これほどの適任はそういないだろう。
ただ家康と出会った頃の天海は、すでに70歳を超えていたとされている。70歳を過ぎたお坊さんという役どころに、小栗が抜擢されるかは疑問。誰が演じているかもわからないくらいの特殊メイクをすればあるいは……といったところか。
松本と同年代で『花より男子』(TBS系)でも共演した小栗は、本当に出演し、どのような役を演じるのか、最終回が楽しみになるばかりだ。
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