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UPDATE|2019/09/02

乃木坂46が「真夏の全国ツアー」で見せた新たな挑戦と、桜井玲香卒業を考察する

乃木坂46真夏の全国ツアー2019ファイナル(9月1日/明治神宮野球場)

7月3日のナゴヤドームではじまり、9月1日、明治神宮野球場で初代キャプテン・桜井玲香の卒業とともに幕を閉じた「乃木坂46真夏の全国ツアー2019」。延べ29万人を動員した今回のツアーは例年以上に挑戦的なライブだったように感じた。ブロック別にその“挑戦”について考察しつつ、9月1日のファイナルについても改めて振り返りたい。



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まずはツアー限定ユニットのブロック。昨年は選抜メンバーが自分で曲やメンバー、演出を決める“ジコチュー”プロデュースのコーナーがあったが、今回は24th「夜明けまで強がらなくてもいい」選抜の1期生と堀未央奈、北野日奈子が中心メンバーとなって“継承”をテーマにユニットが組まれた。今回も曲や演出については中心メンバーが考案したようだ。その中から2つのユニットをピックアップしたい。

松村沙友理は3期生の中村麗乃と4期生の田村真佑と組んで、エキストラを交えた演劇(+歌唱)を披露した。その名もさゆりんご劇団。神宮球場では、劇団結成を渋る2人の前で松村がひとり3役の芝居を披露するというメタ構造の内容になっていた。

松村はMCでさゆりんご劇団はアニメ『ラブライブ!』がベースになっていると発言したが、3年以上活動している秘密結社・さゆりんご軍団(伊藤かりん、佐々木琴子、寺田蘭世、中田花奈)は『涼宮ハルヒの憂鬱』がベースになっている(文庫版『涼宮ハルヒの溜息』の松村による解説を参照)。アニメをこよなく愛する松村は、今後も2次元と3次元のボーダーを軽やかに跳び越えていくだろう。

生田絵梨花は2期生の伊藤純奈、3期生の久保史緒里、4期生の賀喜遥香という“歌ウマ”メンバーで、ミュージカル・ドリームガールズをオマージュしたノギームガールズを結成。さゆりんご軍団がオリジナルの『白米様』をR&Bアレンジして歌唱した。

昨年のジコチュープロデュースでは、松村沙友理がさゆりんご軍団で生田絵梨花の『命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」』を白米(を食べる)バージョンで披露したことに対するアンサーとも捉えられる。また、乃木坂46のドリームガールズ風ユニットといえば、アンダーライブ北海道シリーズ(2018年10月)で能條愛未、樋口日奈、伊藤かりんによる『逃げ水』も忘れることはできない。

そして、“融合”をテーマにしたブロックでは、アンダーの名曲が今ツアーオリジナルの編成で披露。1曲目の『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』のセンターに立ったのは生田だった(オリジナルセンターは井上小百合)。生田がセンターを務めた10枚目シングル表題曲『何度目の青空か?』のアンダー曲が“咄嗟”だ。

思い出されるのが2014年12月31日深夜に放送された『CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ2014→2015』(TBS系)。年齢の関係で出演できない生田に替わって、井上がセンターに立って『何度目の青空か?』を歌った。そう、今回の逆パターンだ。

同年から始まったアンダーライブで迫力のあるパフォーマンスを身につけた井上は見事にセンターを務めあげた。ちなみに、井上センターの『何度目の青空か?』を観て「ライブに行きたい!」と思うようになり、乃木坂46に完全にハマったのが3期生の久保史緒里である。

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