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UPDATE|2023/11/15

本格的なライブシーンが話題、ドラマ『パリピ孔明』制作陣が語る原作との変更点や撮影の苦労

(C)フジテレビ

秋ドラマの注目作として放送前から話題を集めていた『パリピ孔明』(フジテレビ系)。人気同名マンガ(四葉夕ト原作、小川亮作画)が原作かつ、2022年に放送されたアニメ『パリピ孔明』が人気を博したことも注目度を高めた要因ではある。ただ、いざ放送が始まると孔明役の向井理の演技が話題を呼び、プロの歌手を目指す月見英子役の上白石萌歌の歌声に熱狂させられている人は多い。

ドラマそれ自体の面白さで日に日にファンを増やしている本作で企画を務める髙木由佳さん、プロデュースを務める八尾香澄さんに、原作と変更したシーンやライブシーン撮影の苦労など話を聞いた。

【写真】本格的なライブシーンが話題、ドラマ『パリピ孔明』スチール写真【21点】

──ドラマ『パリピ孔明』を制作するうえで、同じ映像作品としてアニメ『パリピ孔明』を意識した部分はありますか?

八尾さん アニメは一視聴者として面白く見ていました。が、アニメで出来ることと実写で出来ることは違うと思うので、引っ張られることは実はあまりなくて、あくまで原作に敬意を払いつつ、原作の核を大事に面白いドラマをお届けしたいという思いで制作しています。

髙木さん ドラマ放送が発表された時、SNSには「アニメ化からの実写化か…」というあまり前向きではない声が結構投稿されていました。「アニメがすごく浸透して、愛されているんだな」と感じましたが、八尾さんが話した通り、私もアニメはあまり意識していません。「原作を忠実に表現しよう」と思っています。

──原作に対するリスペクトがひしひしと伝わってきます。

髙木さん ただ、アニメも原作から大きく逸れることもなく、オリジナル要素を足すこともなく、原作を大切にしていた印象です。アニメ制作に携わった人も、私達と同じで原作を強くリスペクトしていると思います。

──ただドラマでは原作と異なる部分が見られました。変更した意図を教えてください。

八尾さん 例えば、原作1話では道端で酔いつぶれている孔明を、英子が家に連れて帰るのですが、このシーンを生身の人間で表現すると妙に生々しさが出てしまう。「20歳そこそこの女の子がいきなり見知らぬ男性を家に連れて帰る」のは実写で表現するのは難しいという意見が出て、ドラマではBBラウンジの休憩室に連れていく流れにしました。

髙木さん 原作やアニメでは受け入れられる表現でも、生身の人間がやるとなると変更を余儀なくされる部分は珍しくありません。その辺りは原作者の先生方にもしっかりコミュニケーションをとり、変更を快く受け入れてもらっています。
AUTHOR

望月 悠木


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