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UPDATE|2023/12/29

ポッドキャスト時代到来!注目の番組は?ジェーン・スー&堀井美香、尾崎世界観&ラランドニシダ

『OVER THE SUN』『奇奇怪怪明解事典』『ぴあ presents クリープハイプ尾崎世界観とラランド ニシダのダブルスタンダード』



今回は、ほんの一部のダイジェスト的な紹介にはなるが、人気のポッドキャスト番組をいくつかピックアップしてみたい。まずは、「ラジオ番組派生型」の典型、TBSラジオのポッドキャスト番組『OVER THE SUN』だ。

2020年10月に配信がスタートし、毎週金曜17時に更新中のこの番組は、コラムニストのジェーン・スーとフリーアナウンサーの堀井美香がパーソナリティを務めるトーク番組。推し活、離婚、閉経、VIO脱毛、中高年の恋愛…といった切り込んだテーマも取り上げ、2人が自由に、かつ、軽快にトークする姿に多くの女性リスナーが共感。番組では、リスナーを「互助会員」と呼び、番組公式互助会本の出版、グッズ販売、イベント開催など立体的な展開も見せており、来年1月には、東京のLINE CUBE SHIBUYAでの2日間のイベント開催も決定している。

ジェーン・スーには、『生活は踊る』という地上波の人気番組があるとは言え、ポッドキャストの番組イベントがLINE CUBE 2DAYS開催というのは驚きだ。

ちなみに、TBSラジオでは、もうひとつ面白い動きがあるので紹介しておきたい。毎週日曜23:30から放送中の『脳盗』。ラッパーのTaiTan(Dos Monos)とミュージシャンの玉置周啓(MONO NO AWARE)がパーソナリティを務めるレギュラー番組なのだが、ポッドキャストが、地上波ラジオのアーカイブやスピンオフ的な役割として位置付けられることが多い中、こちらは、完全に逆の発想。

ポッドキャストで大人気番組となった『奇奇怪怪明解事典』が、地上波ラジオ番組の方へと進出して来た異色の番組である。しかも、提供スポンサーも獲得し、番組改編も乗り越え、レギュラー番組として定着して来ている。癖のあるラッパーとミュージシャンによる本音トーク。『脳盗』と『奇奇怪怪明解事典』を聴き比べてみるのも面白そうだ。

もちろん、TBSラジオ以外のラジオ各局もポッドキャストには力を入れているので、各局のホームページなどでチェックして欲しいのだが、昨今、ラジオ局のみならず、様々なメディアも続々とポッドキャストに参入して来ている。中でも、音楽専門チャンネルのスペースシャワーTVが手掛ける対談番組に注目したい。タイトルは『ハナシはこれから。』。

今年1月にスタートしたこの番組は、毎回アーティストが話したいゲストを指名して対談するという内容。そして、指名されたゲストは、次の回のホストとなり、新たなゲストを招いて対談をしていく…というリレー形式となっている。

スペシャが手掛けるということで、ミュージシャン同士のアツい対談が多い中、GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーとジャルジャル、MOROHAのアフロと俳優の東出昌大といった異業種対談、さらには、松井五郎といしわたり淳治という作詞家対談など、興味深い組み合わせにも注目だ。こちらの番組は、Spotify限定配信で毎週木曜日に更新されている。

また、異業種対談と言えば、『ぴあ presents クリープハイプ尾崎世界観とラランド ニシダのダブルスタンダード』も今年5月にスタートして、話題を集めた。小説家としての顔も持つ尾崎と読書家のニシダ。意外性もあるが、ある意味、納得の組み合わせと言ってもいいのだろう。こちらは、お笑いラジオアプリGERAで聴くことが出来る。

AUTHOR

南 喜一


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