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UPDATE|2024/01/01

今“男女の笑い”がアツい! 2024年さらにブレイクしそうな男女お笑いコンビ4選

山田蒼士朗&内田紅多からなる「人間横丁」(プロダクション人力舎公式Xより)



他方で、男女コンビに向けられる偏見や色眼鏡を逆手に取り、「男女の関係」を積極的にネタにしようとする芸人も存在する。マセキ芸能社に所属する「ニッキューナナ」は、まさにその代表格と言える注目コンビだ。

峯シンジとこっちゃん選手の2人によるコントが主な活動で、お互いに「男であること」「女であること」を徹底的にネタにしていく。そのハマリ方は尋常ではなく、まるで人生を賭けて「“男女”というお題のコント」を演じているようにすら見えてしまう。

「シモネタGP2021」(ABEMA)で準優勝に輝いたこともあり、コント中には下ネタやセクハラネタが嵐のように飛び交う。さらにボディタッチにすらためらいがなく、令和とは思えないような芸風と言えるだろう。といっても、笑いのセンスはしっかり現代に合わせてチューニングされており、「そう来たか!」と言ってしまいそうになる独創的な角度のネタを披露してくれる。

YouTubeでの活動が強く、12月14日時点でチャンネル登録者数は約43.7万人。今のところ「めっちゃ性欲強いやつの部屋」というコントを収録した動画がもっとも再生数が多いようで、約379万回を記録している。コンプラの時代だからこそ、下ネタに特化した“反時代的コンビ”が求められているのかもしれない。



最後は、吉本興業のお笑いコンビ「たまゆら学園」。ちょっと冴えない雰囲気の植木おでんと容姿端麗な“わたあめりな”による異色のコンビで、「妄想では付き合ってるカップルチャンネル」という体で開設されたYouTubeチャンネルでの活躍で話題を呼んでいる。

絶妙にセクハラのラインに触れない程度のアプローチを繰り返す植木おでんと、嫌悪感をむき出しにしてそれを拒絶するわたあめりなの距離が独特で、トムとジェリーさながらの安定感を漂わせている。地上波ではクレームが殺到しそうな企画の動画も多く、現在のチャンネル登録者数は35万人を突破済みだ。



さまざまな男女コンビが花開きつつある現在のお笑い界。ちなみに「蛙亭」の中野周平は、「ニューヨーク」のYouTubeチャンネルに投稿された「ニューヨーク×蛙亭 30分ノーカットトーク」のなかで、男女コンビの意外な実情を明かしたことがある。吉本興業の養成所であるNSC大阪校では、ある世代まで男女コンビが禁止されていたというのだ。

価値観の移り変わりによるものなのか、今はお笑いも“多様化”が進んでいる時代。男女カップルのさらなる躍進に期待せざるを得ない。

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