全体的にやや強引なストーリー展開と感じないでもないが、冒頭に記した数字から見ても多くの視聴者には受け入れられているのではないだろうか。その一端を担っているのがやはりテオ役を務めるチェ・ジョンヒョプだろう。たどたどしい日本語とまっすぐに伝える感情は多くの視聴者の母性をくすぐっており、SNSでは「可愛すぎる」という意見が多数見られ、「沼男」としての評価をすでに確立している。
物語のワンシーンを切り取れば、「なぜテオは学生なのに、社長も住むようなところに一人暮らしできるのか?」や「周囲に木がないビルの屋上になぜ落ち葉が降り積もっているのか?」など小さな疑問もあるのだが、おそらくそんなことを気にすること自体がナンセンスで、楽しみ方が間違っているのだろう。
チェ・ジョンヒョプのテオという沼にハマり、ころころと表情を変える二階堂ふみのかわいさを思う存分に享受すればいい。
1話のラストでは、侑里が社長を務めるチョコレートショップ「Dolce & Chocolat.」にテオがインターン生としてやってきて、再会するというさらに超王道の展開で幕を閉じた。現在のドラマの潮流とは逆行するように“考察”などはせず、余計なことは考えずに見ていくことがこのドラマを最大限に楽しむコツかもしれない。
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