カメラマンは過去にも一緒に仕事をしていた鈴木ゴータ氏を自ら指名した。
「信頼している方なので、現場ではほとんど写真をチェックしませんでした。スタイリストさんやヘアメイクさんも丁寧にお仕事をしてくださったので、このチームなら絶対に良い写真集が出来上がるなという安心感がありましたね。
“彼女感”をテーマに、見た方に身近さを感じていただける方向性でロケ地の沖縄や衣装を選定しました。すっぴんに近いくらいメイクはナチュラルめという、本当にありのままの、素の自分を出せたと思います」
フリーで活動を始めて約6年。条件が合えば、事務所に所属したい気持ちもあるが、今は自分のブランディングを信じて活動を続けていきたいという。
「フリーだと、基本的に仕事の取捨選択を誰にも相談できません。この6年間は、どう見られたいのか、何をやらないで、どこまでやるのか、みたいな線引きを意識してブランディングをしてきましたが、そこは今も難しいところです。常に、これでいいんだろうかと悩みますし、自分の中で一線を越えるような仕事にチャレンジすることにも不安があります。
でも迷いつつも、やりたいようにやってきて、想像していなかったようなジャンルのお仕事もいただけているので、今後も自分のブランディングやマネジメントを信じて、時が来るまでは、自分自身の力で活動していくつもりです」
(取材・文/猪口貴裕)