FOLLOW US

UPDATE|2024/03/28

保育士からグラドルレイヤーへ…紅羽りお「高校時代は男装メイン 18歳から水着写真を上げるように」

撮影/松山勇樹


「コスプレについて調べているうちに、コミケにはコスプレイヤーさんたちがたくさんいて、それを撮ってくれる人たちがいるというのを知りました。自分も参加してみようと思って、一人でコミケに行ったんです。コスプレしているお姉さま方に付いて行って、今はないんですけど『庭園』というエリアに行き着いて。ここで合っているんだろうかと不安になりながらも、コスプレのお姉さんたちを観察して、見よう見まねで空いている場所に立たせてもらいました。

誰にも話しかけることができなかったんですけど、カメラマンさんから『撮ってもいいですか?』と声をかけられて、『初めてのコスプレで分からないので教えてください』と言いながら撮っていただきました。それまでメイクすらしたことがなかったので、ノーメイクでカラコンを入れただけという不細工な姿だったんですけど、並んでくださる方がいらっしゃって、すごく楽しかったんです。

そのときの写真をTwitterに載せてくださる方もいらっしゃって、カメラマンさんと交流ができたし、何より自分の好きなキャラクターをコスプレしている人たちがたくさんいるのに感動して、他のキャラクターもやりたいと思いました。それにしても我ながら初コミケで初コスプレ、しかも一人で参加って、よくやったと思います。他に聞いたことがありません(笑)」

中学・高校と演劇部に所属して、校内の舞台に立っていたので、もともと演じることは好きだった。いろいろなキャラクターになり切ることのできるコスプレも性に合った。

「高校時代、『あんさんぶるスターズ!』というゲームが流行って、私もハマったのをきっかけに男装も始めました。『アコスタ』というコスプレイベントに行きたかったんですが、一人で行くのは怖いから、『コスプレアーカイブ』というサイトを調べていたら、併せの募集がたくさんあって。その中に『あんさんぶるスターズ!』の併せがあったので、思い切って『アコスタ』に一人で飛び込んだんです。そこで男装していた二十代のお姉さんたちに拾ってもらって、コスプレだけじゃなく、ご飯にも行くようになって、一気に十数人のレイヤーさんと知り合いになりました」

コスプレイベントに参加するようになって、意外と一人で行動しているコスプレイヤーが多いことに気づいた。一人で会場に立って、いろんな人と交流をしている先輩コスプレイヤーの姿がかっこよく見えた。

「当時は交流メインで男装をたくさんして、身内だけで遊んでいるような感じでした。ただ私は『To LOVEる -とらぶる-』や『化物語』などの“物語”シリーズなど男性ファンも多いアニメも好きだったので、そういうコスプレもしていたら、男装以外のレイヤーさんともお知り合いになって。いろんなところに顔を出していくうちに、どんどん交友関係は広がっていきました」

子どもが好きだったので、高校卒業後は保育系の大学に通った。大学生になってからもコスプレ熱は高まる一方で、バイトで稼いだお金の大半はコスプレ衣装に費やした。
AUTHOR

猪口 貴裕


RECOMMENDED おすすめの記事