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UPDATE|2020/01/22

相楽伊織「乃木坂46在籍中に学んだのは“考えること”、それは卒業後の今も生きている」

相楽伊織 撮影/松山勇樹


──去年の12月にも舞台に出演しましたよね。

相楽 はい。9月に上演した『DARKNESS HEELS~THE LIVE~』リニューアル版だったので、12月のときは落ち着いてできました。

──舞台そのものの魅力に気づいてきましたか?

相楽 そもそもお芝居ってどうすればいいんだろうと思っていて、苦手意識があったんです。でも、乃木坂46を卒業してからいろいろな人とお話してみて、何人かに「お芝居向いてると思うよ」と言ってもらって。そうなのかなと、なんとなく思うようになりました。その気持ちをマネージャーさんに伝えたら、舞台を見に行くことになって。『ぼくのタネ』という舞台だったんですけど、ものすごく感動したんです。舞台ってここまで観る人の心に響くものなんだと思ったのがきっかけで、自分でもやってみたいと思いました。いざやってみると、同じ場面を何度も稽古するじゃないですか。自分なりに役を探っていくのが面白いなと思って。自分の中から出てくるものを表現する作業が楽しいです。

──乃木坂46卒業後はどんな毎日になりましたか?

相楽 グループとしてのお仕事がなくなったという以外に、それほど変化はありません。ファッションショーとかファッション誌の撮影とかお芝居とか、それぞれの楽しさが見つかりました。

──乃木坂46時代って、目まぐるしかったと思うんです。一日を吟味する時間がないというか。

相楽 テレビをつけたら、「あれ、もう土曜日だ! もう一週間たったの?」みたいなことはよくありました。今はゆったりとした充実した日々を過ごしています。気がつけばただ時間が経ってしまっているということはなくなりました。

──大きく変わった点はありますか?

相楽 以前はすっぴんで外出できませんでした。マスクや帽子をして、下を向いて歩いていました。友達と歩く時も周りの目が気になっていたんですけど、今では気にならなくなりました。近所ならすっぴんで歩けます。

──他に変わった点はありますか?

相楽 メンタルな部分です。グループ時代は深く考えすぎないようにしていたんです。でも、今は自分と向き合う時間もあるし、環境も変わったので、自分の悩みも相談するようになりました。以前は誰にも相談事をしなかったんです。親にも友達にもメンバーにも。自分の中で解消されないものは、そのまま心の隅っこに置いておけばいいや、みたいな。
AUTHOR

犬飼 華


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