FOLLOW US

UPDATE|2021/03/08

大盛況の麻雀Mリーグで不振の萩原聖人「俳優の仕事ではアンチコメントへの免疫が全くなかった」

撮影/西邑泰和


応援してくれるコメントって、それが本当にその人が思ってくれている「頑張ってください」という言葉でも画面で見たら1行、2行で、心無いコメントは10行も20行も罵詈雑言が書き連ねてるわけです。そうするとどうしても、そっちに目が行っちゃってたんですよね。「コメントの魔術」とでもいうか。どこかで応援されることが当たり前だとも思っていたかもしれない。ある時にそれに気付いて、今は応援してくれる人、勝った時に喜びを分かち合ってくれる人たちに気持ちのベクトルが向くようにはなりました。「この2行を俺は大事にしよう」って思えるし、そういう人のほうが多い事にも気づけた。本当に力になるし、ありがたいです。

――敵は目の前で闘う相手チームの選手だけではなかった、と。

萩原 勘違いしてましたね。相手との闘い、自分との闘い、そして「世間」との闘い。プロだから両極端な意見があって当然だと思いますし、聞きたくないことも耳に入ってくる。正直僕はそこまで強くないから疲れました。自分だけじゃなくて、みんなそうなんだと思うんですけどね。

結局、自分の中で後悔のないように打っていくしかない。そんなに器用なことが出来るタイプじゃないですし、それしかできないから。僕の打ち方は批判されることも少なくないし、残り試合は少ないですけど、「うるせえこのヤロー!」って思って自分を貫き通していくつもりです。リーグ全体を見渡せば、去年ものすごく活躍した選手が今季は振るわなかったり、その逆もある。時期が来れば、逆の目が来ることもあるのも麻雀の面白いところなんで。

見ててください、ここから残り試合、セミファイナル、ファイナルと逆襲しますから。チームメイトの2人(瀬戸熊直樹プロ、黒沢咲プロ)には絶対どこかで恩返ししなきゃいけないと思っているし、それは何かって言ったら試合で返すしかないんで。逆転優勝、全く諦めてないですから。

【後編】批判されたとしても…俳優・萩原聖人が麻雀プロリーグ「Mリーグ」参戦を選んだワケ

RECOMMENDED おすすめの記事