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UPDATE|2021/05/16

井上咲楽が河野太郎大臣に直撃「新型コロナウイルスのワクチンはいつ若者世代に?」

左から井上咲楽、河野太郎 撮影/荻原大志



井上 日本でも2月からワクチンの接種が始まって、医療従事者の皆さん、高齢者の方々と順に進んでいますが、私たち若者世代に届くのはいつ頃になりそうですか?

河野 まず、日本のワクチン接種は「予防接種法」という法律に則って行われるんですね。この法律で接種は市区町村が行うと定められていて、国はワクチンを届け、自治体をサポートする役割を担います。接種のスケジュールを決めるのは市区町村。地域によって早い、遅いが出てきます。というのも、今のファイザー製のワクチンは大雑把に言うと、1箱で1000人分なんですね。政府は1箱単位で-70℃に冷やし、市区町村にお届けします。例えば、人口の少ない村で村民が1000人以下、人口300人の離島にワクチンが1箱届いたとしましょう。その場合、医療従事者、高齢者という順にこだわらず人口300人のところに1000人分届いたんだから、全員に打とう、と。ワクチンが保存できる期間には限りがありますから、そのほうが効率的ですよね。

井上 なるほど。

河野 実際、沖縄の津堅島ではすでに16歳以上の全島民がワクチンを打っています。そういう地域もあれば、横浜市のように人口372万人となれば、お医者さんに協力をしてもらって一生懸命、全力投球していますと言っても全世代に接種が行き渡るのはそう簡単ではない。自治体によって早い遅いはこれからはっきりと出てきます。ですから、咲楽さんの質問の「いつ頃、若者世代に接種が始まるか?」に戻ると、1人ひとりの住んでいる自治体の環境次第というのが正直な答えになります。

井上 地域差が出てきます、と。

河野 これは仕方がないところなんです。早く打てるところに「他がまだだから待っていてください」とはいかないし、人口が多い市区町村で離島と同じスピードの接種も無理ですから。早い遅いが出るのはお許しをいただき、でもワクチンの確保はしっかりとできていますから安心してください。

井上 イギリスでは政府が、アストラゼネカ製のワクチンの接種を30歳以下の人には推奨しないと発表したというニュースがありました。副作用に対して不安な気持ちを持っている人も少なくないと思います。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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