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UPDATE|2021/09/08

ダンカンが『元気が出るテレビ』青春時代を語る「たけしさんがくだらねえなあって笑う姿が嬉しくて」

ダンカン 撮影/西邑泰和



――直接的じゃなくても、企画の良し悪しを伝えてくれるんですね。他の出演者やスタッフから評判が良かった企画はありますか?

ダンカン 「川崎徹さんを襲ったのは誰か?」(『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』)という企画。画質の悪いATMの上の防犯カメラからの録画で、(CMディレクターの)川崎さんが襲われるというリアルっぽい内容で、川崎さんともノリノリだったんです。僕の中では、一般の人のそっくりショーだったんですよ、似ている人が犯人として出てくるかという興味で。でも、さすがに世間的に犯罪臭がして、途中で尻すぼみになりました(笑)。

――ダンカンさんは、現在のバラエティ番組をどう見ていますか?

ダンカン 制作費がないせいか、時間ばっかり延ばす番組はちょっと残念に思います。僕は、頭が古いかもしれないんですが、例えば旅番組で川に帽子が落ちたら……なぜそこで頭から飛び込まない?とモヤモヤ(笑)。お笑い的なハプニングを求めてしまうんですよ。先日、名古屋の市長さんが金メダル噛んだじゃないですか。でも、高田純次さんだって、何でも口に入れますからね(笑)! ただ、それも今の時代じゃダメなんでしょうね~。

――80年代、90年代のバラエティ番組では多少過激でも体を張るのが普通だった?

ダンカン 沖縄のジンベイザメってすごく優れたバラエティツールで、小魚などを水ごと吸い込む時に、人間の身体半分くらい飲んでくれるんですよ。それで、すぐ遺物を吐き出すし、歯もほとんどないので画的にはいいんです。だから昔は(沖縄の海ロケなどで)芸人が、ジンベイザメから逃げようとしながらも、吸い込まれようとして(笑)。爆弾だって、そうでしたね、爆破する方に移動しようとする(笑)。当時の芸人たちは、みんなおいしいところばかり狙いすぎてました(笑)。

――そんなに体を張っていたら命が危なかった経験もあるのでは?

ダンカン あるよ(笑)! 液体のロウを頭からかぶったときは救急車に運ばれました。ロウって、かぶった瞬間にそこで固まるんですよね。芸術的な感じ?僕は面白い方がいいと思って口を開けたら、口の中にロウが入っちゃって。その後打ち合わせをしていたら、呼吸するたびに変な音がして、体の中で何かが動くんですよ。そのうち息ができなくなって救急車で運ばれまして。器官の中でロウが固まっていて、あれは危なかったなぁ~。あと、『元気が出るテレビ』で、勝村(政信)と俺がボケ対決で、遊園地に行って次から次へとボケてたんですよ。ホットドックのマスタードを目に入れてみた瞬間、漫画みたいな稲妻が見えましたね(笑)。


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