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UPDATE|2019/04/13

「自分の生き方は自分で開拓しなくちゃならない」ラストアイドル6thシングル『大人サバイバー』インタビュー

左から篠田萌(2期生)、長月翠(1期生)、阿部菜々実(1期生)、間島和奏(1期生)、畑美紗起(2期生)



──そうやってみなさんで完成させた『歩く芸術』。そこで培った歩く芸術が結実した曲が『大人サバイバー』です。これはどんな曲になっているんでしょうか。

阿部 この曲は私たちラストアイドルが、これまで3カ月間取り組んできた団体行動の期間にやってきたことがすべて詰まっています。団体行動では最初、否定的なメンバーが大半だったんですけど、その「なんでだろう」という気持ちを抱えながらも、やらなきゃならないからと自分に言い聞かせながら前に進んでいく。そういう想いが歌詞に込められています。そして『歩く芸術』の本番を終えて、達成感とかやって良かったという気持ちになれて、そんな想いも『大人サバイバー』を歌っていく中で実感できると思います。私たちラストアイドルにぴったりな曲です。

──出だしの「ある日 突然 僕たちは この世界に放り出された(何の説明もないまま)♪」という歌詞は、いきなり『歩く芸術』に挑戦させられたラストアイドルの境遇に重なってきます。

長月 私は芸能界にぽーんと放り出されたことを意味しているんだと思っていました。たしかに団体行動ともリンクしますけど、めっちゃ芸能界のことを指した歌詞じゃないですか? その一つが今回の団体行動。芸能界っていろいろ教えてくださる方もいますけど、自分の生き方って自分で開拓しなくちゃならないので、まさに芸能界のことだって本気で思ってました。

間島 聴くタイミングによって、どっちにも取れるよね。

篠田 私が思うにラストアイドルのことだけじゃなくて、人生のテーマというか、悩みながらも前に進んでいかなければならないことが人生においてたくさんあると思うから、いろんな方に聴いてもらえるといいかなって思います。

──まさにラストアイドルを表わしているわけですね。さんざんバトルをやったかと思えば、めっちゃバラエティ番組になって、今度はドキュメンタリー番組になりました。

長月 次は大丈夫ですか?って思います。一通りいろいろやってきたんで、次は何か思いつきますかって(笑)。私たちも不安ですよ!

──『歩く芸術』の練習中には、全員で『バンドワゴン』の振り付けをコマ送りで再現することになり、次いで全員で歌唱するという流れになった時、長月さんが全員では『バンドワゴン』を歌いたくないと主張して、清原監督が「じゃあ、やめましょう」とそのパートを取りやめるという一大エピソードがありました。

阿部 私もLaLuceのメンバーとして『バンドワゴン』はとても大切な曲だし、みんなが歌えるようになってしまったら今までのラストアイドルの軸にあった部分が崩れていくような気がしていました。ただ私には、それを思ったらダメだって隠していた部分があったんです。でもそれを(長月)翠ちゃんが言ってくれて、その気持ちを思い出しましたし、とてもありがたいなって思いました。

間島 私も52人で『バンドワゴン』を演ることがすごいイヤだったんです。これまでもSomeday Somewhereで『バンドワゴン』をカバーするようなことはしてこなかったし、一周年コンサートの時には全員で歌ったんですが、そのときにも「イヤです」って言っていました。

──LaLuceではない間島さんも、歌いたくない派だったんですね。

間島 放送には映ってないんですけど、最初は「せっかくコマ送りをやるんだったら、歌うくらいのつもりでやろう」っていう軽いノリだったので、自分の気持ちが追いつく前に『バンドワゴン』を歌って踊ることがどんどんと決まっていたんです。だから(長月)翠ちゃんが言ってくれた時は、よくぞ言ってくれたって思いました。ただ指揮者の立場としては、52人の練習時間を優先して考えないとならないので、複雑な思いもありましたね。

長月 実は清原監督にはただデビュー曲とだけ伝わっていて、誰も『バンドワゴン』がどういう曲なのかという説明をしていなかったんです。だからこの曲を懸けてみんながバトルしたことや、7人だけが歌うことができたってことを私が説明しました。でもあの時に言ったことには後悔はしてないです。私も含めて負けてきた立場の子も多いし、歌っている側としてのプライドもありますし、素直に「やります」ということはできませんでした。

CREDIT

取材/カゲ 撮影/Issey Nakanishi


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