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UPDATE|2019/04/17

Bitter & Sweetに聞く 今の時代にデュオで活動する理由

左から田崎あさひ、長谷川萌美


──令和に突入しますが、平成時代を振り返ってみていかがですか?

長谷川 私、平成6年生まれなんですよ。つまり31分の25は平成を生きてきたんですけど、中学1年のときに初めて携帯電話を持ったんですね。これが大きかったです。友達と連絡するときも家電じゃなくて直接やり取りできるし、めちゃくちゃ便利になったなって思いました。街の風景から、公衆電話がだんだんと消えていくのも眺めていましたし。

田崎 私が生まれたのは平成7年、つまり1995年なんですけど、この年にWindows 95が出たんですね。生まれた段階から、便利な世の中だったと思うんですよ。だから年配の方が「昔は待ち合わせするのも一苦労だったんだよ」とか言っているのを聞くと、「そうなんだ……」って、なんだかピンと来ない部分もあるんですよね。だって携帯もメールもない世界なんて想像もつかないですよ。

──令和って、どんな時代になるんでしょうね?

田崎 「他人は他人」みたいな、少し冷たい感覚になるかもしれないですね。友達がネットの向こうにいて、実際に会ったこともないのが当たり前だったりとか……。それで、いざ実際に会ってみたら、「あれ? ちょっと違うな。残念」って感じでブロックして終了とか……。なんか寂しい話になっちゃいましたけど(笑)。

──でも、ビタスイのライブはアナログそのものじゃないですか。

長谷川 それはその通りです。今はYouTubeをはじめとした動画配信が全盛の時代ですけど、やっぱり私たちは生の歌を聴いてもらいたいという気持ちがすごく強いんですね。だからこそ、全国各地を飛び回りながらアナログなやり方で声を届けていきたいと思っていますし。令和時代になっても、変わらないよさってあるはずですから。

田崎 ただ、テクノロジーを全否定するのも違う気がするんです。ライブはアナログかもだけど、それを伝えるためにSNSは積極的に使っていくべきでしょうし。このバランス感覚こそが、令和を生きるうえで重要じゃないかと思います(笑)。

──しかしハーモニーを売りにしているだけあって、会話の息もピッタリですね。

田崎 普段からずっと一緒にいますからね。話していても全然飽きないんですよ。

長谷川 ただ、2人でラジオに出演する機会もあるんですね。そういうときに新鮮な感じでトークするために、普段の会話は「ネタバレ禁止」にすることはあります。たとえばオフの日にあさひちゃんが日本の刀剣を見にいったら、そのことはあえてこっちも聞かないでおくとか……。

──刀剣? 参宮橋に博物館がありますよね。ずいぶん渋い趣味を持っているなあ。

田崎 萌美ちゃんは日本酒にハマっているんですけど、そこも私はあえてつっこまないですね。

──刀剣の次は日本酒! 令和時代のデュオとは思えないくらい古風な一面を持っているんですね。

長谷川 いやいや、私たちだって令和のど真ん中を歩みたいです!

▽田崎あさひ(たさき・あさひ)
1995年11月20日生まれ、長崎県出身。O型。2012年、「第2回FOREST AWARD NEW FACEオーディション」で2000組の中からグランプリを受賞。2013年1月にハロー!プロジェクトの新春公演にゲスト出演。12月にBitter & Sweetを結成。
※田崎あさひの「崎」は右が「立」が正式表記

▽長谷川萌美(はせがわ・もえみ)
1994年4月2日生まれ、新潟県出身。A型。2013年「第3回FOREST AWARD NEW FACEオーディション」でグランプリを受賞。12月にBitter & Sweetを結成。2014年にインディーズデビュー、2017年にメジャーデビューを果たす。

Bitter&Sweet
▽Bitter & Sweet メジャー2ndシングル
『遠いところへ行くのでしょう/ラブストーリーは始まらない』発売中
CREDIT

取材・文/小野田衛


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