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UPDATE|2023/02/10

今夜、地上波初放送『トムとジェリー』実写×アニメの“ハイブリット”映画はなぜ面白いのか

映画『トムとジェリー』



多くの技術を駆使して実現されたトムとジェリーの実写映画出演だが、実は1945年に上映されたミュージカル映画『錨を上げて』でもトムとジェリーが実在する俳優と共演を果たしているのはご存知だろうか。

共演したのは陽気な水兵に扮したジーン・ケリー。同作ではアニメーションの映像をケリーの動きに合わせて合成するかたちで共演を果たし、見事なダンスを披露している。映画界に新たな歴史を刻みこんだ同作は、今なおミュージカル映画の傑作としてファンから愛されている。

また、実写とアニメの融合は『トムとジェリー』だけでなく他にも多く手掛けられている。2008年に日本で公開された『魔法にかけられて』はその代表作といえるだろう。

アニメの世界に住むプリンセス・ジゼル(エイミー・アダムス)が、婚約者エドワード王子の継母の企みによって現代のニューヨークに追放されてしまうというストーリー。本編では実写パートとアニメパートが次々とシフトし、それに合わせてキャラクターの容姿も変化する斬新さが注目を集めた。これまでにない表現方法に挑戦した同作は、全世界興収3億5000万ドルの記録を残している。

また2023年冬にディズニープラス(Disney+)で独占配信が予定されている『ワンダーハッチ ―空飛ぶ竜の島―』は日本初の完全オリジナルファンタジー。同じく実写とアニメで “現実世界”と“ドラゴンが棲む世界”を表現するとあって配信前から話題となっている。

同作では女優の中島セナと俳優の奥平大兼がW主演を務め、新田真剣佑も出演。制作陣も豪華で、作品全体の監督は映画『東京喰種 トーキョーグール』の萩原健太郎、アニメーション監督は『劇場版ONE PIECE STAMPEDE』や『映画 プリキュアオール スターズDX1~3』などを担当した大塚隆史が務める。さらにキャラクター原案・コンセプトアートは『約束のネバーランド』の出水ぽすかという早々たる顔ぶれ。新しい物語を日本から世界へ発信する予定である。

これからも続々と登場するであろうハイブリット映画。実写とアニメの織りなす魅力的な世界をのぞいてみてはいかがだろうか。

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