──登山のイメージは変わりましたか?
中田 とても変わりました。“高山病”という言葉は聞いたことがありましたが、 “生死”に関わるものだと
は思っていなくて……。エベレストを登るときに、食料や道具を運ぶためにある一定の道を何回も登ったり降ったりして徐々に体を慣らしてから登り始めないといけないっていうことも初めて知りました。どれほど登山が大変なものなのか、改めて聞いて驚きました。
──収録中、積極的に野口先生に質問されていました。中田 野口先生とお話しできる機会なんて滅多にないので、経験や知識を得たいと思っていましたが聞けば聞くほど、自分には絶対(登山は)無理だなと(苦笑)。まったく知らない世界を知れたことが新鮮でした。
──授業では、野口先生の“人生の分岐点”というお話もありましたが、中田さんはご自身の半生を振り返ってみて、いかがですか?中田 私は、乃木坂 46 からの卒業が自分の分岐点だと思っています。野口先生も“タイミングと分岐点の選択”というお話をされていて、「あのときの自分はどうだったかな」「その選択が正しかったのかな」「決断したときに、先の未来がちゃんと見えていたかな」など、当時の自分と照らし合わせながら授業を聞いていました。
野口先生が「ずっとキツい挑戦をし続けていると、それをやめたら何もなくなっちゃうんじゃないかと思った」といったお話をされていたのですが、実は私も乃木坂 46 の卒業を決断する前に、何もなくなってしまうのではないかと怖くなっていた部分もありました。
でも、野口先生は「将来の自分を想像できるかどうか」とおっしゃっていて、私も「麻雀店を作ろう」と自分の未来を決めてから行動したので、あの選択は間違っていなかったのかなと。これからも、何かを選択するときには突発的に行動せずに、将来の自分が見えるかどうかをしっかり考えていけたらいいなと思いまし
た。
──普段ちょっとした選択をするときにも、直感より頭で考えるタイプですか?中田 結構考えるタイプではあるのですが、優柔不断すぎて、決めるのにすごく時間がかかってしまいます。例えば衣装を選ぶとき、用意されているものが全部かわいくて自分では決められず、マネージャーさんに「どっちがいいかな?」と聞いて決めてもらっていたりします(笑)。私の衣装のことなんて野口先生の挑戦と比べると、小さすぎて全然レベルが違いますが……。
──この番組をどんな人に見てほしいですか?中田 野口先生は高校を停学になったときに登山家になる決断をしたと聞いて、若くても「挑戦しよう」という選択ができるのだと思いました。きっとどこかでタイミングや巡り合わせがあって、ふと自分の中に“湧いたもの”を掴みにいくことが大事なのかなと。なので何かに挑戦できずにいる方、楽しい日常を送りたいなと思っている方に見ていただきたいです。
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