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UPDATE|2023/06/05

上白石萌音、森七菜、原菜乃華…「次に来る女優」を次々と見出す新海誠の審美眼

『GIRLS STREAM』03 (玄光社)



さらに新海監督の審美眼を実感させるのは、過去作のメインキャストたちのほとんどがNHKの“朝ドラ”で成功を収めていることだろう。

上白石は2021年度後半の『カムカムエヴリバディ』で、深津絵里、川栄李奈と並んで“3人のヒロイン”のうちの1人に大抜擢。また、森は2020年前期の『エール』にてヒロインの妹役を熱演した。

新海作品に出演した当時はフレッシュな演技で注目を浴びた2人だが、今や豊かな演技力をもつ大人の女優として評価されている。

そんな流れのなか、現在期待されているのが『すずめの戸締まり』の主人公・岩戸鈴芽(すずめ)役に抜擢された原菜乃華だ。

彼女は元子役のキャリアをもつ、現在19歳の若手女優。現在放送中の『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)では、ラジオ局の新人AD・南波瑞穂役を演じており、すでにブレイクの兆しを見せ始めている。

さらに9月15日公開の映画『ミステリと言う勿れ』では、ヒロインにあたる狩集汐路役を演じる予定。この役柄はオーディションで勝ち取ったものだというので、新海監督の審美眼をあらためて痛感してしまう。

上白石や森のキャリアを踏まえるなら、原が本格的にブレイクするのもこうしたテレビドラマへの出演がきっかけとなるのかもしれない。そうなると、次は朝ドラへの出演にも期待がかかるところだ。

新海監督は次にどんな女優の才能を発掘してくれるのか、今後手掛けるであろう新作の情報が楽しみでならない。

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