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UPDATE|2019/07/08

欅坂46、夏の野外ライブ「欅共和国」に3日間で4万8千人が集結!船上舞台に描き出した物語

撮影/上山陽介


その後も、共和国ならではの演出が観客を楽しませる。キュートな振り付けが印象的なユニット曲「バスルームトラベル」をメンバー全員で披露したあとは、ライブ定番曲となりつつある「危なっかしい計画」をブラスバンドと共にパフォーマンス。ダイナミックに進化したサウンドでファンを沸かせる。守屋が「国民の皆さん、雨なんか吹き飛ばせー!」と叫べば、二期生の松田里奈も「後半戦まだまだ行けますか~!」と煽り、観客はあいにくの空模様を吹き飛ばすかのようにタオルを振り回してフィールドを揺らした。

日没も近づいてきた頃、けたたましいサイレン音が緊急事態を知らせる。荒れる海の中にいるかのように放水の勢いが増した「僕たちの戦争」のあと、「Student Dance」では同曲のMVの世界観さながらに、水しぶきをあげて一心不乱に踊る彼女たち。その熱演に、客席からは大きな声援が送られた。

落雷の音と共に嵐が訪れた船上には、さらなる危機が襲い掛かる。「避雷針」「AM1:27」といったヘヴィーな楽曲とシンクロするかのように雨脚が強まると、観客を物語の中へとさらに深く引き込んでいった。「キミガイナイ」ではすっかり暗くなった場内に緑色のペンライトが美しく浮かびあがる。ステージ正面にはメンバーを包むように美しく水が噴射され、幻想的な雰囲気が作り出された。

嵐を抜け、船が無事に海面に上がったところでライブもいよいよ終盤戦へ。「語るなら未来を・・・」を力強く届けたあとは、盛大なコールを受けながら「風に吹かれても」で体をリズミカルに弾ませる。“最後の戦い”を前に、メンバーはオープニングと同様のスペシャル衣装に早着替え。「サイレントマジョリティー」を凛々しい表情で歌唱して、ライブをクライマックスへと導いた。ブラスバンドが合流すると、メンバーは船の碇を上げて旅の終わりを観客に知らせる。力強いダンスと共に花火が打ち上がる華々しいフィナーレのうちに、今年の「欅共和国」は大団円を迎えた。

なお欅坂46は8月より全国アリーナツアーを開催することが決定。さらに8月14日にはライブ映像作品「欅共和国2018」をリリースする。ますます勢いづくグループの今後から目が離せない。

「欅共和国2019」
●日程:2019年7月5日、6日、7日開場16:00 開演17:30
●会場:富士急ハイランド・コニファーフォレスト
セットリスト
オープニング
Overture
1:世界には愛しかない
2:手を繋いで帰ろうか
3:青空が違う
4:太陽は見上げる人を選ばない
5:アンビバレント
6:バレエと少年
7:制服と太陽
8:バスルームトラベル
9:結局、じゃあねしか言えない
10:Nobody
11:危なっかしい計画
12:僕たちの戦争
13:Student Dance
14:避雷針
15:AM1:27
16:I’m out
17:キミガイナイ
18:語るなら未来を・・・
19:風に吹かれても
20:サイレントマジョリティー
CREDIT

撮影/上山陽介


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