お酒を飲むのはいいけど、ほろ酔いにする。なので、まず「ストロング系」はやめようということですね。
人間って、だんだん濃いほうに向かってしまう。僕もよくペットボトルのお茶を飲みますけど、やっぱり「濃いめ」が欲しくなる。それもそのうち慣れて、だんだん何も感じなくなる。いや、これは個人的にもいろいろと反省する部分がありますね…。
あと、この映画で印象的なシーンがあって、先生が授業中に生徒たちに質問を出すんですね。
「みなさんは、いま1940年代に生きている有権者だと思ってください。これから1人の政治家に投票するとき、誰が選びますか」と、生徒たちに聞くんです。
1人目は、マティーニが好きで、いつも酔っぱらってて、女好きで、浮気性で、テンションが高い。
2人目は、アルコール中毒で、寝る前にはシャンパンとウォッカを飲む。それでも眠れない時は睡眠薬を飲む。 それにかなりのヘビースモーカー。
3人目は、酒もタバコもやらない。女関係もきれい。それに動物や子供を愛していて、礼儀正しい。
「この3人の候補者が政治家に立候補しました。さあ、皆さん誰に投票しますか?」
普通だったら、やっぱり3番目を選ぶでしょうね。劇中の生徒たちも3人目を選ぶんですが、 先生はそれぞれの候補者の種明かしをするんです。
1人目は、アメリカを勝利に導いたルーズベルト大統領。2人目は、イギリス首相だったウィンストン・チャーチル。彼の半生はゲイリー・オールドマン主演で映画にもなってますけど、あの作品で観る限り、確かに短気で不眠症で、ずっとタバコを吸ってましたね。
そして3人目、 もうなんとなく察しているかと思いますが、生徒たちが選んだのはナチスドイツを率いたアドルフ・ヒットラーでした。彼は酒もタバコも女もやらない。しかも動物と子供好きな男だったんです。
この質問が言いたかったことは、お酒自体が悪いわけじゃないということです。飲む量や、飲む人間そのものが問題に潜んでいる。
今回の旦那さんにも、お酒を飲みたくなる理由があると思いますから。まずはそこに向き合ってあげるといいかもしれないですね。
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