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UPDATE|2023/07/07

「グラビアを自分の居場所にしたい」沢口愛華が振り返る苦悩と成長の日々

沢口愛華 撮影/河野優太

「ミスマガジン2018」でグランプリに輝いて一躍脚光を浴び、数々の雑誌で表紙とグラビアを飾り、グラビアアイドルとして確固たる地位を築いた沢口愛華。近年は俳優としても活動の場を広げ、2022年に出演したドラマ「彼女、お借りします」も話題になった。現在公開中の映画『札束と温泉』では映画初主演を務めている彼女に、これまでのキャリアや、芝居にかける思いについて語ってもらった。

【写真】女優としても活躍中の沢口愛華 撮り下ろし写真【5点】

芸能界に入ったのは2017年、中学3年生のときに受けた「SAKAE GO ROUND 美少女コンテスト2017」でグランプリを受賞したのがきっかけだった。自分から応募して掴んだチャンスだったが、それほど芸能界に興味があった訳ではなかった。

「小学生の頃はAKB48さんの全盛期だったので、アイドルは憧れの存在でしたけど、自分がなりたいという気持ちはなくて、そこまで芸能界自体に興味がなかったんです。ただ、うちはお小遣い制じゃなかったので、お金が入ってこなかったんですよ(笑)。欲しい物があったら、親を納得させれば買ってもらえる。弟は説得するのが上手かったんですけど、私は苦手で。だったら中学生でもお金を稼げるようになろうとオーディションを受けたんです。そしたらグランプリを受賞して、事務所からスカウトもしていただいたので、この世界に入ることを決めました」

当初はアイドルグループ「dela」の5期生として活動していたが、グループ内で居場所を見つけるのは難しかった。

「とにかく自分の居場所を探すのに必死でした。グループに入ったときはメンバーが20人ぐらいいて、その中で私の個性って何? どこを居場所にすればいいんだろうって心細くて……。グループ内でめちゃくちゃ仲の良い親友ができる訳でもなかったので、こういうことを言うと『媚びを売ってる』と思われるかもしれないですけど、ファンの方としゃべる時間がすごく楽しかったんです。

今もファンミーティングなどを開催すると、その頃から応援してくれているファンの方が来てくれるんですけど、私が贔屓して甘く接しちゃうから、新規の方は不思議そうにしているんです(笑)。でも、それだけ当時、ファンの方々の存在は心強かったんですよね」
AUTHOR

猪口 貴裕

CREDIT

ヘアメイク:今関梨華(Linx) スタイリスト:Maki Maruko


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