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UPDATE|2023/07/16

芸歴2年目でテレビ進出、元CA・CRAZY COCOの徹底した自己プロデュース「リスクヘッジは重要」

CRAZY COCO 撮影/松山勇樹



「特に芸人さんって、お酒でやらかしちゃったエピソードをネタにされることも多いですけど、それを2年目の私がやってしまうのはどうなんだろうと思うんですよね。特に女性のフォロワーさんに嫌われるのは避けたいですし、芸人としてまだ世の中にイメージが定着していないうちに、意図しないところで注目されるのは違うなと。リスクヘッジは重要ですから。

それに『外国人に抱かれまくった』みたいなエピソードは、もうCA時代で十分ストックがあるし(笑)、人生における“CRAZY COCO”という章では新しいことをやっていきたいんですよ。もともとは『一歩手前まで攻めたい』タイプで、テレビでギリギリの下ネタを言っていきたい自分もいるんですけど……それができるようになるのって、“CRAZY COCO”としてのアイデンティティがしっかりと世に浸透してからかなと。番組で男性芸人に下ネタを振られても、倍で返して『えっこの人、下ネタもいけるんだ!』ってちょっと驚いていただけるくらいの感じが理想的かなと思っていますね」

こうした、目標達成までに成すべきタスクを冷静に分析する作業は、芸能界入りする前から彼女の身についていたものだという。

「私、心理テストをやるとだいたい『策士』っていう結果が出るんですよ(笑)。『最短で目標を達成させる人』とか。確かにCAの学校に通っていた時も、入学4ヶ月目くらいですでに内定をもらっていたりしていて。たぶん、ゴールまでにやるべきことを設定するために、ある程度自分自身を客観視してプロデューサー目線で見つめる別人格の私がいるからなんですよね」

彼女によるセルフプロデュースの徹底っぷりは、芸人というよりも“エンターテイナー”に近いような印象を与える。そのことを伝えると、本人も「そうなんです」と大きく頷いた。

「YouTubeに動画をアップし始めたときは『劇場でネタをやらないなら、芸人とは認めない』みたいなアンチコメントもあったりして、最初は落ち込んでいたんですよ。でも、だんだんと『よく考えれば私、芸人という肩書にこだわりないしな』というところに行き着いて『じゃあ芸人と認めてくれなくてもいいです』って(笑)。もちろん芸人であることにプライドを持ってやっている方はすごく素敵だし、尊敬しているけど、私自身は肩書はなんでもよくて。やりたいことをやるだけですね」
AUTHOR

菅原 史稀


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