FOLLOW US

UPDATE|2023/07/15

『日曜の夜ぐらいは…』で話題 エレキコミック「バスツアーは大人になっても新しい友だちができる」

エレキコミック 撮影/松山勇樹



──ドラマ内でも、ラジオが辛い状況にある人たちを救う、という一面が描かれていました。

今立 そういう風に思っていただけるとありがたいですね。

やつい ラジオのコミュニティの力ってやっぱりあるんで。リスナー同士が一緒に住んだりするくらいですから。僕らのことを知らずにドラマを見た人たちは、ヒロイン3人の関係が実話に基づいていると知ってびっくりしたみたいです。

今立 ドラマでは「高額の宝くじに当たった」というのがキーワードで、さすがにそんな事実はないですけどね(笑)。

やつい 実はバスツアーなどのイベントは、最初は事務所からは反対されてました。お笑い芸人主催の1泊ツアーなんて誰もやってないから。だから、上手く行った途端に「一緒に仕事にしましょう」って感じで(笑)。

今立 現金なもんですよ。手のひら返しで(笑)。

──通常、お笑い芸人さんとファンが接触する場面は、ライブ会場で出待ちして、みたいなパターンが多いですよね。

今立 そうだと思います。僕らの場合は、ファンの人と出会う機会が多いと思います。メールマガジンの登録者に向けて、季節ごとにイベントを企画したりするんですよ。バーべキューとかね。

やつい それでひとつのコミュニティが出来上がるんです。バスツアーは70〜80人の人が来るから、一気に友達が増えますよ。強制的に5~6人一部屋で寝泊まりすることもありますし(笑)。

──バスツアーで仲良くなって、その後一緒にライブに行ったりとか…気の合う仲間がたくさん増えそうで、楽しそうです。

やつい 大人になったら、なかなか新しい友達が増える機会ってないので。だから、一旦その場を提供した身としては、続けていきたいと思います(笑)。年に1回会ってた人たちが会わなくなったら、そのコミュニティが無くなっちゃうわけで…。今は「せっかくこの場を作ったのだから、続けてあげたい」という気持ちもありますね。

今立 僕らのイベントは出入り自由なので、初期の頃に来ていた人が、出産して来れなくなって、子供が手がかからなくなってまた来てくれる、というケースもありますし。

──そういう10数年間を経て、名作ドラマへと繋がったんですね。

今立 ドラマを見たりこの記事を読んだりして「イベントやライブにちょっと行ってみたいな」って思ったらぜひ来てください。特にバスツアーは見知った顔が多いので、逆に初参加の人たちには僕らの方から話しかけに行きますから。「あの人が●●っていうラジオネームの人で……」って、参加者の人を紹介したりもできますよ(笑)。

【後編はこちら】エレキコミック、ブレない笑いの軸「策略的なことは何もない、流れに身を任せてやってきただけ」

RECOMMENDED おすすめの記事