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UPDATE|2023/07/29

カンニング竹山が“ひとり趣味”を本に「50代、好きに生きていいんじゃねぇか?」

カンニング竹山 撮影/西邑泰和



「今日は時間があるからバイクに乗って遊びたい」なら、そうすればいい。「今日は昼から酒を飲みたい」と思ったら、飲めばいいじゃないですか。それらの行動を「自分の趣味だ」って決めつけちゃうのは、「趣味」って言葉にとらわれていると思うんです。

あと、特に日本人には多いと思うんですけど、趣味だというなら突き詰めなきゃいけない、って考えがちじゃないですか。例えばゴルフ。もっとクラブが欲しい、練習してうまくなりたい、そう思う人はやればいい。でも、そこまでハマらなかった場合「まあたまにやろうかな」くらいだって趣味でくくっていいんじゃないのかな。

ヒロシが1人でキャンプに行く。ブームになるとみんな、あの「ぼっち」スタイルがいいんだ、と言いだすじゃないですか。たしかにソロキャンプブームだけど、それを好きな人がいれば、哀川翔さんがやっているキャンプなんかもう何十人も参加してて、そっちが好きな人も大勢いる。どんなことでも突き詰めようが三日坊主だろうが自分が楽しければそれはきっと趣味なんですよ。何かやりたいことができたら、仮に時間的、金銭的余裕がなかったとしても、できるだけお金をかけなくても楽しめるやり方を模索したり、時間を作る努力をすればいいだけで。

今回書いた本は『50歳からのひとり趣味』とは銘打ってますけど、もちろん僕が挙げたような趣味をやれ! ってことではないんです。僕だってそれに飽きたらやらなくなるかもしれませんしね。それくらいの感覚でちょうどいい。

例えば、「今日は松屋行って牛焼肉定食を食いてえなあ」って思ったとします。仕事で外出したその近くに松屋があって牛定食えたら、それだけでちょっと嬉しいじゃないですか。「これこれ、この味なんだよな!」って。小さかろうが大きかろうが、楽しい、嬉しいと思うことを増やせればちょっと楽になれたり、癒されたりすると思うんです。そんな風に感じられることが、自分にとっての「趣味」と呼べるものなんじゃないかと思ってます。

【後編はこちら】カンニング竹山が語る50代の今「若い頃はおじさんがこんなに楽しいなんて知らなかった」

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