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UPDATE|2023/08/09

『最高の教師』が示す新たな友情観、「クラスメイト=友達ではない」という“斬新な”当たり前

土曜ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」公式サイトより

7月29日に放送された『最高の教師 1年後、私は生徒に□された』(日本テレビ系)の3話では、あまり学園ドラマには見られなかった友情の形が描かれた。

【関連写真】同級生でガチ親友の松岡茉優、朝日奈央、百田夏菜子、日高里菜【3点】

 3話は冒頭から九条里奈(松岡茉優)が担任を務める3年D組の黒板に「九条里奈を殺害する」という殺害予告が書かれていたところから始まる。クラスのリーダー的存在の相楽(加藤清史郎)が仕組んだことかと思いきや、犯人は工学研究会所属の眉村紘一(福崎那由他)と日暮有河(萩原護)だった。里奈が教室内にカメラを取りつけた影響で、相良達が工学研究会の部室をたまり場にするようになったことが今回の殺害予告におよんだ理由という。

 明らかに里奈に怒りの矛先を向けることは間違っているが、眉村も日暮も相良に歯向かう勇気はない。仮に歯向かっても鵜久森叶(芦田愛菜)みたいにクラスからハブられるかもしれない。そのため、以前のような平穏を取り戻すために殺害予告をしたようだ。ただ、里奈の説得を受けて眉村と日暮も相良達と向き合うことを決意。

 工学研究会の部室にやってきた相良と気性の激しい迫田竜輝(橘優輝)は、自分達の私物がダンボールにまとめられていることに激怒する中、眉村と日暮が入ってくる。相良は「わかってんだよな?お前らこれで次の鵜久森確定だぞ」という。迫田も「俺らからも、誰からも相手にされねぇ。クソみてぇにハブられる毎日が待ってるから」と脅すが、ここからの展開が斬新だった。

 眉村と日暮は「僕達からもお願いがあるんだ」といって突如土下座。「僕たちのことをちゃんとハブってください」「全く相手も会話もせずに関わらないでください」と哀願する。「君たちにハブられることは、良いことしかないって気づいたんだ」と土下座しながらではあるが、スカッとするセリフを続ける。そして、眉村は「ありがたいことに僕には日暮がいてくれるし、この学校の中でもやりたいこともある。僕たちだけで生きていける世界がここにあるんだ」と確かな友情を口にしながら、勇気を持って言葉を並べ、相良たちを撃退することに成功した。
AUTHOR

望月 悠木


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