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UPDATE|2023/08/22

"令和の野球少女" 池田朱那、畜産系青春映画で学んだ命への感謝「間違いなくベストの作品」

池田朱那 撮影/たむらとも


瑠璃は年上の教師の森に惚れこみ、自宅を探して押しかけるほど強引な行動に走る一方で、同い年の男子のマサルの攻勢には素っ気ない態度を取り続けるが、2人との関係は終盤にどんでん返しが待っている。

「年頃の女の子にとって、学校の先生というのはすごく格好よくて頼り甲斐のある存在に見えるんですね。むしろ同世代は男子も女子も子どもっぽく見えて、大人への憧れが強くあると思います。瑠璃は母子家庭育ちなので、余計に森先生に大人の包容力ややさしさを求めているように感じました。

私も10代の頃は友達のそういった感覚を聞いていたので、瑠璃としての役作りのために思い出していました。そして森先生役の中島さんがクールで格好いいものだから、どんでん返しは余計にショックですね。中島さんは『この役楽しいんだよ』と面白がって演じていらっしゃいましたが(笑)」

瑠璃とマサルの甘酸っぱい関係については、こう感じたという。

「マサルは瑠璃ほど内面の感情を見せない性格ですが優しくて愛の深い男の子なんだなって思いますし、瑠璃に何を言われてもついていくのも、17歳の大人になりきれない感じがあって可愛いですね。

瑠璃にも言えますが、17歳という大人でも子どもでもない年齢だからこその言動が愛おしいですね。もう大人になった私にはとてもできないです(笑)」

大人になるとどうしても周囲に遠慮したり余計なことを考えてしまう。そんな煩わしさとは無縁な、10代ならではの青くさいヒロインを演じきったことは、人生でも大切な思い出になると確信している彼女だ。

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