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UPDATE|2023/09/10

『VIVANT』潜入捜査官モノとしての面白さに満ちた第8話

『VIVANT』予告(公式YouTubeより)

いよいよ終盤に差し掛かってきた『VIVANT』(TBS)。秘密のベールに隠されていたテントとは、いったいどのような組織なのか?彼らがテロ活動を行う目的とは?9月3日(日)に放送された第8話では、その謎の一端が明かされた。(以下、これまで放送されたドラマのネタバレを含みます)

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遂に、実の父親ノゴーン・ベキ(役所広司)との対面を果たした乃木(堺雅人)。涙を流してお互いをハグする感動の再会…とはならないのが、この『VIVANT』。乃木の真意を確かめるべく、ベキはピストルを手渡して黒須(松坂桃李)を撃つように命じる。

乃木の射撃の腕前を目の当たりにしていたノコル(二宮和也)は、「フル装填したピストルを渡してしまったら、テントのメンバー全員が射殺されるかもしれない」と案じ、一発だけ銃弾の入ったピストルを渡す。結局乃木は一発目を外し、二発目は空砲として鳴り響くのだが、「本当に乃木は黒須を殺そうとしていたのか?」という疑問は拭えない。銃弾が一発しか込められていなかったことを、最初から知っていた可能性もある。

児童養護施設のシーンで、乃木は天才的な計算力を駆使し、「給食担当者が、配給されていたお米を中抜きしてロシアに売りさばいていた」ことを明らかにする。その事実を知るきっかけとなったのは、手に持った物の重さが正確に分かるという、特技によるもの。だとするならば、ピストルの重さで銃弾がフル装填されているか否かも分かるのでは?

となると、別班のメンバーを殺害してまでテントに潜り込んだ乃木だが、黒須を手にかけることだけは回避したかった、と考えられる。SNS界隈では、そもそも別班のメンバーは偽装死なのでは?という意見も上がっている。確かに、公安によって遺体が運び出されるシーンはあったものの、彼らが銃弾によって命を落とした決定的な場面は映し出されていない。

これは全て別班の計画だったのか?怒りに燃える黒須もまた芝居なのか?物語が進むにつれ、ひょっとしたら乃木と黒須との“命のやり取り”が行われるかもしれないが、現時点で筆者は「全ては別班の計画通り!」説を採りたい。


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