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UPDATE|2023/09/18

『転職の魔王様』Pに聞く、“逆マタハラ”の回は「仕事への価値観は本当に多種多様なのだと勉強に」

成田凌と小芝風花/『転職の魔王様』


また、7話では妊娠や出産、育児をする人が、職場の人などに過剰な負担を与えるハラスメント“逆マタハラ”を取り上げていた。かなりセンシティブなテーマではあるが、放送終了後には逆マタハラに苦しむ皆川晶穂(黒川智花)、逆マタハラをしてしまった皆川の先輩社員・日下部さやか(村川絵梨)のどちらに対しても、共感の声が少なくなかった。

“逆マタハラ”を軸にするうえで気をつけたこととして、「『絶対に妊娠中の女性や育児をしながら働いている人が責められないようにしよう』『皆川は決して日下部が悪いと思っているわけではなく、憎みたくて憎んでいるわけでもない』と視聴者に思わってもらえるように取り組みました」という。

「また、見ようによっては皆川が日下部を“逆恨み”しているように思われる可能性もあるため、皆川の回想シーンを多くしてバランスを調整しました。ただ、7話では伝わり切らない部分も多かった回でした。皆川は再び以前の職場に再就職するのですが、『元の職場に復帰するなんてありえない』というSNSの声もありました。

私達としては“好きだった仕事を辞めざるを得なかったけど、職場環境が改善されて元の会社に戻れる”という結末は夢があって良いとは考えたのですが、そう思わない方も結構いることに驚きました。仕事に対する価値観は本当に多種多様なのだと勉強させてもらいました」

最後に今後の『転職の魔王様』をどのように楽しんでほしいのか聞くと、「自分自身の生き方、働き方を考えるポイントになる、そんなドラマになれたら嬉しいです。各話に登場する求職者は十人十色の悩みを抱えているため、自分自身と同じ悩みを抱えている求職者はいるでしょう。その登場人物に自分を投影したうえで、嵐の言葉を聞いてもらえると良いなと思います」

各話でしっかりテーマを持って、それらを共有しているからこそ、見ている人が共感できる物語が多いのかもしれない。残りの話でもキャリアに迷う求職者が出てくるだろう。嵐と千晴がどのような道を示すのか楽しみにしたい。


【あわせて読む】妊婦に苦しめられる女性社員の苦悩 『転職の魔王様』が切り込む逆マタハラのリアル
AUTHOR

望月 悠木


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