──永尾さん自身のアイディアが活かされている部分もあるんですか?
永尾 自然が好きなので、自然の中で綺麗に撮ってもらいたいというのがありました。なかなか山で裸になることって、普段の生活では経験しないじゃないですか(笑)。撮影でしかできない幻想的な雰囲気は、やっていて開放感があって気持ちよかったです。特に大きい岩の上で脱ぐのは、野生な感じがしました。
──撮影で特に印象に残っていることは?
永尾 スタッフ全員で一軒家の別荘に泊まったんですが、とにかく広すぎて、みんなこんなところで遊んでいるのかと思いました(笑)。 ロケのときって気を遣っていただいて、自分だけ離れた部屋を用意していただくこともあるんですが、実は怖がりで……。でも今回は一つ屋根の下で、みんなと一緒に過ごせたので安心感がありました。地上1階、地下2階立ての3フロアで、7ルームぐらいあって天井も高かったし、私が泊まった部屋のシャワーも広くて、日本にはない規模感なので、「やっぱ海外好きだわ!」って思いました(笑)。プライベートで バカンスに来たような気持ちで楽しく過ごせました。
──今回の写真集は同性からの評価も高いですよね。
永尾 露出が多めだったので、構えちゃう女性もいるんじゃないかなと思ったんです。でも綺麗に撮っていただいたので、ありがたいことに女性からも褒めていただいています。
──『Capricious』というタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか。
永尾 「気まぐれ」という意味なのですが、たまに自分のグラビアを見ると、「本当に気ままだなぁ。自由にできてるなぁ」と思うので、私にぴったりな言葉だなと思います。
──普段から気まぐれなところはあるんですか?
永尾 気まぐれというか、思うがままに生きています。どっちに行っても人生だと思っていて、後悔することって本当にないんですよ。違った道に行ったとしても「まあ、こんなもんだよね。自分らしいな」って思うので、失敗したとしても受け入れて、引きずらないんです。
(取材・文/猪口貴裕)