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UPDATE|2024/01/21

『光る君へ』藤原道兼役は意外ではない? 実は“集大成”かもしれない俳優・玉置玲央のヒール演技

玉置玲央の“怪演”が話題を呼ぶ藤原道兼(大河ドラマ『光る君へ』公式Xアカウントより)



実際に玉置は過去のインタビューで、自身が演じてきた役柄について、「クズ」や「人殺し」が多いことを語っていたほど。本人としても、いわゆるヒールなどと呼ばれるようなキャラクターの方が、得意分野であるという自負があるようだ。

これまでの出演作品について振り返ってみると、2018年に公開された佐向大監督の『教誨師』では、高宮真司という自己中心的で教誨師に強く当たる死刑囚の役を演じていた。同作は玉置にとって初出演映画だったにもかかわらず、「第73回毎日映画コンクール」のスポニチグランプリ新人賞を受賞し、演技力の高さを多くの人に評価されるきっかけとなった。

いわゆる“クズ男”系の役も大得意で、2020年放送のドラマ『伝説のお母さん』では、モブと呼ばれるクズ夫役に。会社をクビになっても「専業主夫になればいい」と開き直り、にもかかわらず赤ちゃんのオムツも変えないでゲームに逃げ、しまいには自分には子育てが「向いてない」と言ってのける、常軌を逸した危ない夫を演じていた。案の定視聴者からは、そんなモブの姿に苛立つ声が多数上がっていたが、役者冥利に尽きる反応と言えるだろう。

また2020年に放送されたTBS系ドラマ『恋する母たち』では、いけ好かない不倫弁護士・蒲原繁樹役を好演。こちらは真面目系クズといった雰囲気の役どころで、わりと登場人物のほとんどがクズといった作品だったが、その中でも共演者にまで「(蒲原繁樹は)クズだったねー」と言われるほどの存在感を見せていた。

そう考えると『光る君へ』は、これまで多種多様な“悪い男”たちを演じてきた玉置の集大成と言えるかもしれない。道兼役としてどのような演技を見せてくれるのか、今後のエピソードにも注目だ。

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