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UPDATE|2019/10/25

乳がんと闘う矢方美紀(元SKE48)「最初はがんになった自分を受け入れられなかった」[インタビュー]

矢方美紀 撮影/松山勇樹

タレントで元SKE48の矢方美紀が乳がんを公表したのは昨年4月のことだった。当時25歳だった矢方は左乳房全摘出とリンパ節切除手術、抗がん剤治療、放射線治療を経て、現在もホルモン療法を続けながらタレント活動を行っている。


そんな矢方が16日(水)に都内で行われたトークセミナー「がんと共に生きるためのアピアランスセミナー」に出席した。FWD富士生命主催の同トークセミナーは、がん治療中のアピアランス(見た目)の悩みとその克服方法について語る内容。矢方も手術後、抗がん剤の影響で、脱毛やむくみなど見た目の変化に悩まされたという。

一時は電車に乗っても他人に顔を見られづらい車両の端に立つなど、人目を避けるように生活していた彼女を変えたのは、医療用ウィッグなど、がん患者向けの美容サービスとの出会いだった。カラーウィッグを身に着け、「今日はコスプレをしていると思えばいいと、プラスにとらえて楽しんでいました」と次第にポジティブな自分を取り戻した矢方。がん発覚からの1年と10ヶ月をこう振り返った。

「自分の人生は1回限り。病気が全てでこの人生を終えたくないんです。仕事もしたり好きなことをしたり女の子なのでオシャレもしたいと思っているので、日々の治療の中でも病人として見られないように過ごしてきました。現在は大きな治療を終えましたが、ホルモン療法は9年間続きます。大変なこともあると思いますが、これからも自分の体験をお伝えしていきたいと思っています。人生を諦めてないので、いろんな挑戦をしていきたいです」

トークショー終了後、彼女に直接話を聞いた。

     *     *     *

──昨年4月、矢方さんの乳がん公表された時、その事実もさることながら25歳という若さに驚きの声が上がりました。

矢方 私もまさか自分がなるとは思ってなかったんです。2017年までSKE48というグループに在籍していたんですが、その頃、周りにそんな大きな病気をする子もいなかったので。がんかも?ってなった時点で、「長くは生きられないのかなぁ」って思いました。若い子は早く亡くなってしまうという話も聞いていたので。どうなるんだろうって不安しかなくて。ちょうどグループを卒業して1年経って、さぁ、名古屋でいろいろ頑張ろうというときだったんですが、この先、お仕事もできないのではないかなって思っていました。

──そもそも矢方さんが病院に行こうと思ったのは、セルフチェック(自己検診)がきっかけだったとお聞きしました。

矢方 セルフチェックをしていなかったら、あの時、気付けてなかったと思うんです。そうなるともしかしたら病気が進行していたのかなと思います。

──それ故に矢方さんはセルフチェックの重要性を繰り返し発信されています。

矢方 乳がんの検診に行くのは40歳以上からと国で定められているのでそれに従った方がいいと思うんです。でもじゃあ、若い人はどうすればいいのかっていうと、月に1回、自分で検診する日を作ってセルフチェックするのがいいと思うんです。セルフチェックのやり方が分からないっていう方には、今はすごく丁寧に書いているサイトや解説してくれる映像もあるので。少しでも興味を持って調べることが異変に気づくきっかけになるので、ぜひInstagramやTwitterでも乳がんの情報を検索してほしいですね。
AUTHOR

林 将勝

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