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UPDATE|2020/02/09

丸川珠代・元 東京オリパラ担当大臣「東京だけではない、日本のオリンピックにするために」

左から井上咲楽、丸川珠代 撮影/松山勇樹



丸川 最初に当選した選挙が13年前になるんですけど、ちょうど自民党がとても厳しい時期の選挙(旧民主党に破れ、結党以来初めて参議院第一党の座を失う)だったんですね。そんな中で当選して、本当に1人1票なんだなと実感したんです。

井上 1人1票?

丸川 私は69万1367票いただきました。1人1票と考えたとき、私は69万まで1、2、3、4……と数字を数えたことがない、と気づいて。ないですよね?

井上 ないです。

丸川 あんまりこういうことを考えて選挙活動をしている人はいないかもしれないけど、私は本当に1人から1票をいただいたのだなと思ったんですね。しかも、1票1票みんな1人ひとりのもの。誰もが平等に1票しか持っていない。それを積み重ねた結果が約69万票になっている。私が数えたことのない数字の数だけ応援してもらって、当選したんだと思ったら、ちょっと身震いするような重圧と感動があって。これは大事にしなくちゃいけない。どんなに組織やチームがあっても、1人1票。これを忘れないでいようと思ってずっとやっています。

井上 それはぶっちぎりでのトップ当選(参院選東京選挙区で約114万票を獲得)を果たされても、変わりませんか?

丸川 もちろんです。最初の選挙で刻まれた感覚から変わっていません。

井上 個人的にすごく気になっている都知事選について聞いてもいいですか?

丸川 もちろん。どうぞ。

井上 私は今の構図を不思議に思っていて。前回の都知事選で野党は小池さんを支持していました。でも、今回はこのままいくと自民党が小池さんを推す方向で、野党は統一候補として山本太郎さん……もありそうだなと思っています。丸川さんは、どう感じていらっしゃいますか?

丸川 野党の皆さんがどうされるかは想像がつかないんですけど、私たちは小池さんが前回の選挙で示されたことをどのくらいなさっているかを見ています。また、オリンピック・パラリンピックの成功のためにはどうしたらいいかも考えています。

井上 次の都知事は東京オリンピック・パラリンピックの顔ですもんね。

丸川 準備期間も当然大切ですが、直前こそ一番大変な時期だとも思っているんですね。今までオリンピック・パラリンピックを開催した国から聞くと、入念に準備をしても直前に予想外のことが起きると言います。

井上 そうなんですか?

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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